二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ†君の傍に†10話UP ( No.46 )
- 日時: 2010/05/01 09:42
- 名前: 天月 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
#11 心配性
ユウナがゴールドを探している時と同じ頃
ユウト達もまたゴールドを探していた。…が、
暗くなったので現在はゴールドの家に居て、中々帰ってこないユウナを待っていた
ソノ中でもユウトは平然を装っている。と言いながら旗から見てもかなり焦っていた
証拠に、自分の服を握り締めている。癖、だろう
「遅いな、ユウナの奴」
「………そう、ですね……」
「まったく、アノ子ったら………」
「—————————多分、」
そう、ユウトが言うと、全員ユウトの方を向いた
「さっきの話聞いて、ユウナ居てもたっても居られなくなった…んだと思います
……“仮だとしても”、戦闘機械…に、なる所だったから………
だから、ユウナはもう自分みたいな思いは誰にもさせたくない。そう思ってる…んだと思います」
ま、俺も同じですけど。と付け加えて言った
「……でも、ユウナは優しすぎるから、危険な事にも首、突っ込んじゃうと思うんですけどね」
「それ、ユウトもでしょ。あんた達二人は自分の命を大切にしなさすぎなのよ」
ビシッ、とブルーはユウトを指差していった
ユウトは、「え?」とでも言いそうな顔をして見ている
まるで、命を顧みず戦うことが当たり前になっている。かのように
「……まぁ、命顧みずに戦って、俺を護ってくれた人が居るから…、俺も同じ事をするんだと、思います
……血って恐ろしいですね。こんな“想い”まで一緒になるなんて」
あはは、と淋しげに笑うユウト
きっとそれは自分自身の兄に対しての言葉なんだろう
その時、玄関のドアが激しくノックされた
ちょっと待っててね。と言いゴールドの母は玄関へ向かう
それに、ユウナじゃないか。と思ったユウトも着いていく
だが、
「え、ピル!?」
ゴールドの母が腕に抱いていたのは、紛れも無く、夕なのピカチュウ…ピルだった
それも、かなり傷ついている
「ピル……、ユウナに何か遭ったのか!?」
そう訊くと、ピルは弱々しく首を縦に振る
一瞬、ユウトの視界が揺らいだ
「……まずは、回復しましょう、ユウト君」
「………はい」
この時、ユウトの心の中で何かが渦巻いた
続く