二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】メイドさん奮闘記 ( No.57 )
日時: 2010/04/16 19:14
名前: Ive (ID: Rl.Tjeyz)

「重大イベントって何?・・・ですか?」

普通にしゃべりそうになってあわてて敬語に直す瑞生。

「まぁそれはお楽しみ♪」

その時

「あれ?みなさんお揃いで何してるの?」

凛と響く声が玄関側から聞こえた。

そこには黒い髪で整った顔なのに目は死んでるという残念な少女が立っていた。

「ゆ・・・友里亜ちゃああああああああああああん!!」

友里亜を発見すると目の色を変えて飛びついてきた。しかしそれをひょいと避ける友里亜。

「・・・つれないな・・・。」

「久しぶりに会って飛びつく奴って何?お前に飛びつかれると結構ダメージ食らうんだけど?」

冷静かつ淡々とした口調で答える。

「そんなに印象的なのか・・・嬉しい・・・。」

「違うわ。何都合良く言葉変換してんの頭おめでてぇな。」

目は死んでる彼女だが友里亜と話すときだけは輝いている。

「あのよぉ・・・その子誰?」

銀時が控えめとは言えない態度で二人に向いた。

「岸辺莉緒。あと二人のメイドの内の一人。」

翼が紹介をするが、さっきとは違って表情は冷静なものになっていた。

「あー、気にしなくて良いよ。そいつ俺以外みんなそうだから。」

「へぇ・・・。また変な奴が来たもんだな・・・。」

土方が困った様子で呟いた。

「あ、ヅラじゃねぇか。」

「ヅラじゃない、桂だ・・・!!」

ヅラと呼ばれて怒った奴は、案外美形で男なのに長髪だった。

「あ、紹介しまさァ。もう一人の主人の桂でさァ。」

沖田が紹介すると桂の視線は一人に注がれた。

「・・・何?」

莉緒だった。

「・・・いや、何でもない。」

ヅラも少し含み笑いをした。それは神威にも共通する笑い方で—。

「そういやよォ・・・もう一人のメイドはどうしたんだァ?」

高杉が呟いた。

「知らない。」

「さぁ?」

「何だろうねー。」

とメイドもバラバラに言う。

「まぁ・・・こういうのもおもしれェから俺はそいつで良いけどよ・・・。」

不敵に笑う高杉。

「じゃ、そろそろ始めるか♪」

神威が笑って部屋に案内した。