二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第25話 友達は大体怖いものだ 後編 ( No.246 )
日時: 2010/08/29 11:28
名前: 柚莉(●>ω<●) (ID: EfKicuSN)
参照: http://id34.fm-p.jp/161/id2772/

そう、あの作戦とは、私が一番得意とする、あれだよ、あれ。

────大声で何かを言おう!

おぉ、我ながら完璧。
作戦名は、“あの、友達が欲しいから、話し掛けてくれるのは嬉しいけど・・・、一変にみんな喋ったらわかんねぇだろ、これぐらい分かれよ、コンチキショー”作戦だ。

我ながらナイスネーミング!
あ、自画自賛じゃないよ!
ただ、あ、自分って案外できるし〜、かっけ〜。
って、思っただけだから。

そうと決まれば、作戦実行ー♪
みんな、どんな反応するかな?
ちょっと、楽しみー♪

すっーと息をすって、はいて。
はい、またすって、はいて。

よし、準備完了。
せーの・・・みんなめがけて、

「あのー、すんません!友達がもともと欲しかったから、みんな話し掛けてきてくれて嬉しいけど、みんな一気に喋ったらわかんねぇだろ、コンチキショー!」

言った、言ったよ!
で、お決まりの、

────・・シーン・・・。

だから、私が何かを大声で言った後静かになるのはやめてー!
恥ずかしいから、超っっっ恥ずかしいから!

・・・ん?
よく見たら、神楽が下を向いたままだよ。
しかも、何かみんなそうだよ。
私もつられて下を向いちゃたよ!

え?何これ、何かの呪い!?
これを、見た人はすぐ死にます!みたいな、感じの呪い!?

え、私まだ、死にたくないー!
死にたくないよー!
なんて思ってると、

────・・ダダダダッ・・・。

ん?
この音はどこかで聞いた事がある音だ。
あれ?どこだっけ?

なんて思い出してるうち、あ、朝の出来事じゃん!と思い出して、あ、そうだよそうだよ。
そういえば、この後質問攻めにされたんだったけ?

待てよ。
今、そのときと同じ足音が・・。
って、事はピンチ?

やばいじゃん!と、思って顔を上げたら、目の前に、

────・・神楽達の集団が居ました。

私は初めてこんな事思った。
友達って大体怖いものかも、と。