二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 牧場物語andどうぶつの森 ( No.1 )
日時: 2010/04/17 17:57
名前: シュート ◆ujk.PWebVo (ID: gWkqmuUW)

出会いの春編

風のバザールは大混乱?! の話(前編1)

スター村

たぬきちデパート

「うーん……」

たぬきちはチラシを見ながら、悩んでいた。
そのチラシには……。

『風のバザール。春の感謝祭!
 日ごろの感謝をこめて、大規模なバザールを行います。
 なお、出店者も募集中です。
 十時〜十九時』

そこへ、シュートがやってきた。
たぬきちがため息をつく。

「どうしたんだ? たぬきち?」

「あ、ちょうどいいところにきただなも」

たぬきちが手招きする。
シュートはたぬきちのそばへ、

「実は、こんなチラシをもらっただなも」

と、先ほどまで見ていたチラシを渡す。

「へー、風のバザールか……」

「で、出店したいんだも……でも店をあけるわけにはいかないだなも……」

すると、たぬきちは閃いたように手をポンとたたいた。

「アルバイトを頼まれてくれないだなも?」

「なんだ?」

「風のバザールでお店をやってくれないだなも?」

一時の間が流れた。

「ええええええええ?!」



と、いう事で……。

そよ風タウン

バザール会場

「トホホ……どうすればいいんだよぉ……」

そよ風タウンのバザール会場でフラフラしているシュート。

「あれ? 見ない人だ」

声がしたほうを向くと羽をつけた帽子をかぶった少年がいた。

「あ、どうも……」

シュートがため息をついた。

「んー? もしかして、ここに店を出すのは初めてかな?」

シュートがうなずく。

「そっか、じゃあ、教えてあげてもいいよ」

「!! 本当か?!」

「ただし……」

少年が手を出した。
シュートが首をかしげる。

「なんだ? その手は?」

「売り上げの1%頂戴」

シュートの頬にひ汗がしたたりおちる。

「せめて、0.1%に……」

「うーん……いいよ!」

シュートがほっとする。

「ところで、あんた、名前は?」

「僕はライ。よろしく!」

「俺はシュートだ。よろしく頼むな」

手をがっしりつないだ。




町長のフェリックスが叫んだ。

「風のバザール……春の感謝祭! はじめえええええええええい!」

これが大波乱のバザールの始まりだった。


短いようで長い一日が始まる。

続く……。