二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 仮面ライダーディケイド&仮面ライダーW ( No.5 )
- 日時: 2010/04/18 14:31
- 名前: 涼太 (ID: wetqViQy)
園咲 若菜(そのざき わかな)
園咲家の次女で、ラジオ局「ウインドウェーブ」の人気番組「園咲若菜のヒーリング・プリンセス」のパーソナリティー。風都では絶大な人気を誇るアイドルで、リスナーからは「若菜姫」と呼ばれ、刃野やフィリップも彼女のファン。更にはミュージアム内部でもファンを越えて彼女のストーカーになる者までいる。翔太郎もファンだったが、彼女に直接対面した際に裏の顔を知ってしまい、半ば幻滅してしまったようである[27]。姉の冴子と違って表向きは人当たりが良いが裏では周囲のあらゆる人間を見下しており、気に入らないことがあると露骨に不快な顔をして舌打ちするなど、裏表の激しい性格である。担当マネージャーなど自分にとって利益にならない人間に対しては普段から傲慢な態度で接していた。
しかし、実は子どもの頃に冴子から酷い苛めを受けており、それが現在の性格を形成した要因となっている。姉への怨みと、姉のような生き方を求められることへの恐れからミュージアムの仕事には距離を置き続け、冴子に対して事あるごとに突っかかり因縁をつけ、彼女が失態を犯した時には陰でせせら笑い、霧彦や井坂といった冴子が見染めた男性の事も悉く嫌っている。しかし、自分を慕っていた弟には愛情を持っていたため冷徹な心の中にも良心や優しさは残っており、彼女自身が弟と面影を重ねるフィリップとの交流を通し、そんな自分と向き合うようになる。その影響か、琉兵衛に反抗したためにスミロドン・ドーパントに襲われる霧彦を助け、ほんの一時だが心を通わせるとともに、彼を前進させる言葉を紡いだ。また(互いの正体を知らないため)親しくなったフィリップの頼み事を安易に受け入れ、翔太郎たちの事件解決に貢献したこともある。また園咲家で唯一、人間態(依頼人として)、怪人態(他のドーパントに操られて無自覚のまま)双方で鳴海探偵事務所を訪れた人物である。
フィリップと出会った後は傲慢な態度も大分成りを潜め、舌打ちも殆どしなくなっていった。自分のメモリを一時手放し、物思いに耽る(冴子曰く「恋煩い」)ようになったが、メモリを琉兵衛が拾ったことにより再び手渡されている。さらに霧彦の死を期に、避け続けていたミュージアム中枢の運営に琉兵衛の命により半ば強引に参加させられてしまい、父と姉に恐怖を感じている。それでもまだ心境は変化しておらず、琉兵衛からは「子供」、冴子からは「園咲家の人間としての自覚が薄い」と評されていたが、冴子の依頼により井坂が治療と称してガイアドライバーを調整し更に実験台にした事で力を制御出来なくなっていった。その恐怖心と怯えからか舌打ちの癖がより酷い状態でぶり返し、また感情の起伏が異常に大きくなるなど精神的に不安定になりつつある。
クレイドール・ドーパント
白い陶器人形のようなドーパント。左手からは黄色い光弾を連射し、右手からはパンチを繰り出す。他の面々と異なり、ドライバーのメモリ挿入口が背中側に位置するため、ドーパント形態の球体は腹部でなく背中側にある。陶器でできた全身は粉々に砕かれても再生できる。井坂によってメモリが直差しと同じようになるようドライバーに調整が施され、タブーを上回るパワーを持つようになる。
園咲 霧彦(そのざき きりひこ)
旧姓は須藤(すどう)。黒スーツとシャツに白地の中央に一点血が滲んだような配色のスカーフを着けている。元はディガル・コーポレーションに勤務する一介の「闇のセールスマン」だったが、史上最高の優秀な営業成績を冴子が見初めて園咲家の婿養子として街の名士に成り上がる。婿入り後は冴子直属の部下としてガイアドライバーとガイアメモリを授けられ、商談や戦闘などの第一線に立っていたが、それを常に妨害するWに興味を持ち、その正体が翔太郎であることを知って幾度となく挑戦する。
普段は自意識過剰で相手に得意げに話す癖があり、余裕と営業用の笑みを常に絶やさない慇懃無礼な性格。その一方で、陰で鍛錬を行う努力家でもある。最終的にナスカメモリの「超高速移動」を覚醒し、ファングジョーカーと互角に渡り合えるほどとなる。ガイアメモリについては、翔太郎の「人間を怪物に変える悪魔の道具」に対して、霧彦は「人間を素晴らしい存在に進化させる理想的な手段」との見解を持ち、ミュージアムの理念に共感し、仕事に誇りと使命感を持ち、喜びを見出し精力的に従事するが、未来を担う子供達にはガイアメモリを売らない主義を頑なに貫く姿勢を持つ。その反面大人に対しては冷酷で、直接の描写は無いものの、園咲家の秘密を知った者を手にかけたり、失態を犯した同僚を粛清しようとした。
実は風都のマスコットキャラクター「ふうとくん」をデザインしたのは幼少時代(小学3年生)の彼であり、同じ風都育ちの翔太郎と同様に純粋に風都を愛し、相応に分別や矜持にこだわりを持つ。ある日、互いの素顔が分からない状態で翔太郎と意気投合。直後に相手の正体を知って戦うが、互いに街を愛するものと認識し合う[28]。
ミュージアムが子供を含めた風都の住人はおろか自分さえも「実験台」としか見ていなかったことを知り、園咲家から離反。Wと共闘した後、翔太郎に「(自分達が愛する)この街を宜しく頼む」というメッセージとともに「ふうとくん」のキーホルダーを託して去る。その後冴子に共に園咲家を出ることを申し出たが、冴子には「用済み」と判断され処刑された(表向きには事故死扱い)。その身体は灰のような物となって風にさらわれて行った。
ナスカ・ドーパント
ナスカの地上絵のような模様が刻まれた青いドーパント。首元のマフラーを自在に操る能力を持ち、敵を縛り上げることも可能。マフラーをエネルギー翼に変換しての飛行も可能。手から放つ青い光弾や刀を武器とし、刀身を指で撫でる癖がある。力を使いこなすことができればレベル2に達し、超高速移動が可能となる。
秘められている力があまりにも強大なため、力を引き出すにつれて使用者の肉体にも重い負担がかかり、やがては死に至る。メモリは霧彦が死ぬ直前に冴子が回収している。