二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂—蒼穹の鎮魂歌— ( No.32 )
- 日時: 2010/05/06 19:42
- 名前: 椿薔薇 (ID: RMd4mwvD)
第弐訓「宛先はこちらまで」
「作者までこんなんじゃあ、もうこの小説だめなんじゃないスか?」
新八はついに思っていたことを口にした。
壱訓でははりきっていた新八であったが、流石にもう軸がなければ無理なんじゃね?
素人には書けまいよ…なんてことを思い始めていた。
というか今のは作者の思っていたことである。
「新八あんなに張り切ってたのに何言ってるアルか!」
神楽は机を思い切りたたき立ち上がった…
机?
「そうですよ!でも、もうすでにいつもと同じじゃないですか!!戻ってきちゃったよ!!」
そう、あれから本当に帰って来たのである。
まぁ、言っておけば外というのは適当に公園の草の茂るところにテント張っていただけなのだから。
「るせーな、何?そんなに止めたいわけ?」
銀時が口を開く。
なんだか、重い空気が流れる…よくあるパターンだ。
小さなことで喧嘩になってしまう、そんな離婚の。
「銀さん達がやる気ないからじゃないですか」
新八はそれだけは防ごうと優しく言う。
離婚は関係ないけれど
「やる気ありますけどー!せっかく俺達にスポットライトあたったんだぜ?主人公のチャンスなのによぉ…別にィ、新八がそこまでやりたくないなら止めれば?俺はせっかく練習したんだ、参話までは絶対ェやっから」
そういうことかよ。
真っ黒な掌を見つけながら、なんかもうやけくそで言う。
新八は悪化してしまったこの状況に少し動揺した。
ヤバいんじゃないかな…このままじゃ本当に…
そうだ、銀さんの言う通りじゃないか…せっかくのチャンスだってのに。。。
雰囲気悪くするようなこと言って…
「そ「うネ!新八お前はこの小説では休んでればいいアル!」」
新八が謝ろうとしたときに水を差すかのように「そ」をかぶらせて言った。
それには流石に新八は目を大きく見開いた。
「そーだな。ぱっつぁんよォ、たまには休めよ」
いや、よほどのことはしてないけどね、家にいてもどうせ姉上いるからツッコミするはめになるから。
心でうんざりしながら思うのだが…
「じゃあどうせだから、新八がわり募集するか?ツッコミ担当でよォ…いや雇うか。いるだろ多分」
そこまで話が進む。
神楽も便乗して頷く。
「ちょ、大丈夫ですから!進めましょうよ!ほら、これ何週も続けるわけにはいかないでしょ!」
やっと出せたその言葉であったが
「大丈夫だよ—新八くん。応募しよう」
「そうしよう」
「おぉぉぉい!!ハモるんじゃねェェェ」
二人が同時に新八を見る。
その目は…
腹黒い色をしていた。
「(あいつらァァァァァ!!なんでボケとSの割合だけこんなに多いんだよォォ!はめられたっ、なんか恨み買うようなことしたか!?こっちがしたいわ!ストレスたまってんだよォォ、あーもうまじで休もうかな)」
そんなことでまたストレスがたまった新八、それをよそにS二人組はカメラ(なんだよカメラって)目線で言う。
「つーことで新八のかわりのツッコミ募集ぅ!」
なにもないのに両手を(あてさきはこちらまで)的な感じで震わせている。
「自身のある方どんどんまってるアルよ!女でも男でも大歓迎ネ」
あ、これ銀魂だから。
新八はなんか配慮したようにそう告げた。
いわゆる、どうせはすぐ戻るよ…てきなことを言いたかったのだ彼は。
「(注意、実際に募集しても出れないよ…多分だけど)」
作者が何を考えているのかは新八にも分からない。
作者は銀魂病だからである。