二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂—蒼穹の鎮魂歌— ( No.42 )
日時: 2010/05/16 15:59
名前: 椿薔薇 (ID: kEMak/IT)

第四訓「ホコリはダニのマンションだ」

「二人とも、ボケ倒せばいいってもんじゃないんだよ?」
疲れたように新八は言う。

「話戻しますけど…なんでこんなに汚くなっちゃったんですか!?これじゃ家に誰も入れられませんよ」
その言葉に神楽と銀時は自分の周りを見渡す。
そしてからなぜか疲れたように言うのだった。

「え。なに?新八彼女でも連れて来ようってか?話が速いんだよお前は」
その銀時の言葉に賛同するように

「大丈夫アル!新八に彼女が出来るようになったら世界は滅亡するネ、ありえないアル。心配すんなヨー」

「だからそんなこと言ってんじゃねェだろォォォォ!!万事屋なのに、商売なのにこれじゃなんないでしょ!依頼人入れらんないでしょーが!」
もうツッコんでたらきりがない、自分が哀しくなってくるから。
そう思い軽くスル—して新八は神楽と銀時を指さしながら怒鳴った。

「なにアル、そんなことかー。ならお前仕事持って来いヨ」
神楽がつまんなそうにソファにもたれかかってからもう一度言う。

「なんでこんなことになってしまったかは仕事が無いからアル!ネ、銀ちゃん」
銀時にふり、それにすぐさま
「そうだぞー、全く何もやることねェじゃねーか。どういうことだ?なんかもってこいよ新八ィ」
どういうことだ?ってお前らのせいだろ!
新八はつっこみたかった。
でも、それだと自分も入ってしまうのでやはりスル—しておいた。
「なんで僕なんですか!仕事なら入ってたでしょ!」
思いだす…少し前に電話がかかってきていた。
銀時がそれには出ていたのだが…

「それがよー、部屋の片付けの依頼だったんだよォ。どーいうことだ?なんでこういうときに限って?俺らがそれできてたらなァ…いますぐうちを綺麗にしてるんだよ!逆にこっちが頼みたいわ!」
確かに。
やっぱダメだな…こりゃ、新八は思った。
「大丈夫アル、銀ちゃん!!ほっといても次には綺麗さっぱりなってるヨ!そういうもんだから」

「なんないからね!今回は、本当に片付けてもらうから!こんなのパッパと終わらせましょうよ、今なら断った仕事もできるかもしれませんし!」

そういってはじまったのが俺たちの地獄の日々だった
(銀時)
「なんですか、このナレーション」

毎日、しまっては出して、しまっては出しての繰り返し。(神楽)

「繰り返すなよ!!」

速くこの地獄から抜け出したい!その一心で俺達は片付け続けた…そして…(銀時)

「お…終わった…?」
あの地獄のような日々から一週間、綺麗さっぱりに俺達のマイホームはいつものように戻っていた…(銀時)

「…って!おい!!どういうことだよ、今までのぜんぶ回想か!?なんだよ、あのナレーションは!!」
新八はいいたいことを全て言った。

「だーから言ったアル、こういうのは次では戻るように作られてるネ。」
神楽は自慢げにいう。
次の話が決まってるから。速く書きたいから?
なんだろう、なぜこんなにむちゃくちゃなんだろう…
言いたいことはまたどんどんでてくる。

…が。

「ま、綺麗になったし。いいか」

こうして新八の怒りはスゥっと自然に消えていったのである。

—一日後—

「銀さん銀さん。」

「あ?」

「神楽ちゃん神楽ちゃん。」

「何アルか?」

「…なんですか、コレ…」

新八の視線の先、押し入れの中にはめちゃくちゃにゴミやらなんやらが詰め込まれていた。
強引に…

「綺麗ってなんだよォォォォォォ!!」

掃除はしっかり、すみずみまでやりましょう。