二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *VOCALOIDのお話* ( No.42 )
日時: 2010/06/13 11:34
名前: 黒蝶 (ID: tf6BDv4K)

6粒:“家族”

「ミク姉・・・・・・・・・どうかした?」

レン君が私の顔を除いてくる。
みんなも「大丈夫?」とか聞いてくれる。
私は軽く頷いた。

「辛いことがあるなら言って良いのよ?」

「そうだよ!溜め込むよりずっといいって!」

メイコ姉、そしてリンちゃん。
瑠美姉も私を撫でてくる。
みんな優しくて、私に「お菓子食べる?」とかいって、気持ちをほぐしてくれる。
ありがとう。この気持ちで一杯一杯。

「ミク姉、俺達がいるんだから。1人で悩む事なんてないんだぞ。俺達は“家族”だろ?」

レン君にそう言われた。
心が温かくなって嬉しかった。
今までも嬉しかったけど、この言葉がとっても嬉しくて。
自然と涙が出てきた。

「っえ!?ミ、ミク姉!?何でないてるの俺の所為!?ってリンクッションを投げるなティッシュケースをなげるなカッターを投げるなぁぁぁ!!そしてメイコ姉どさくさに紛れて鞄漁ってるんじゃねえええええええ!!!!」

レン君がリンちゃんと喧嘩(というよりは一方的な制裁)をしていた。
みんなみんな面白くて楽しくて
優しくて。
それぞれの家に行く前もこんな風に遊んでた。
前、そう。前はマスターだって優しくて・・・。

「う〜・・・・・・・・・」

私らしくもない泣き声(?)をあげてしまった。
ちょっと俯いたからどんな喧嘩になってるかは知らないけどなにか騒がしくなったのだけは分かる。
隣で瑠美姉が笑ってるのが分かる。
それを見てると私も自然と涙が引いて笑顔になってくる気がする。

「あっ!ミク姉笑った!良かった〜・・・全然笑わないからどうしたのかと想ったよ!」

「ふふん。このメイコ様とリンちゃんのおかげね」

「・・・俺は?」

リンちゃんが「あるわけないじゃん」とか言っていた。
私はみんなのおかげだと想ってる。
メイコ姉、リンちゃんレン君、瑠美姉・・・。
全員のおかげで今の私が居るの。