二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〔戦国BSR〕修学旅行に米沢城!! ( No.12 )
日時: 2010/04/24 16:13
名前: 愛姫 (ID: J/gUjzFh)

〔第二話〕森で出会ったお侍さんの兜に三日月がついている

ざわざわとした声で、琴音は目を覚ました。


「なんだろ…弁当でも配ってんのかな…」
そう思い、体を起こしてみた。そして、目をこすってみると…


「うわあああぁぁぁああ!?」

…としか言いようのない光景が広がっていた。

「え、ちょ待って! 何!? いやマジで!! えっ、人転がってるって!! いやああ!! 血ィ出てる血!! 」

そう——まさにそこは「戦場」であって、たくさんの兵士が倒れているのだ。

もちろん友達はいない。そして、先生もいない。



————だいたい、新幹線に乗っていない。

「やめてよ…夢ですかこれ…怖いよ…」

と、絶体絶命の状態だったが、なんとスーツケースを持っている。

「は!? 何この状況で完全防備みたいな!! 」

日本語もうやむやになってきた琴音。
だが、「ここにいてはいけない」という思考力はあったわけで、スーツケースを引きずって、森へ歩いた。

そしてふらふらと歩いていると、聞き覚えのある声が遠くから聞こえてきた。

「Shit…Partyの途中に、こんな大雨になるとは思わなかったぜ。なあ、小十郎」
「ご尤も。帰ったら湯に入りますか」

え…?
お侍さんじゃないの…?兜かぶってる…

「…え!?」
待って!兜に三日月ついてんじゃん!うそっ!?
伊達政宗!?



————と、こんな感じに琴音は壊れはじめていくのである。