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〔第四話〕転入生並みなすげぇ質問の量、その弐

「えー…じゃあ正直に言いますよ。…東京です」

————東京？
「やはり異国の者であったか…」
「tokyo…南蛮なのか…？　」

「いやだから日本人だって！　」

今度は琴音がつっこんだ。
そして、胸ポケットから生徒手帳とシャーペンを取り出す。

「『とうきょう』はこう書くんです。で、私の名前はこーゆー字で、『清水琴音』です！　」

「琴音。その筆記用具は…」
「…あ。」

（シャーペンを教えたらダメだよ！　絶対！　）
と、思っていたら。

「珍しいなァ。これはなんて言うんだ？　」

第三問目、「What is this?」

「すみませんがこれは…筆としか言いようがありませぬ…」

「いや、これは筆じゃないですよね」
「ああ」


(もはや何を言っても信じてくれなさそう…はあ…)



とまあこんな感じに話は終わった。
ちなみに、他にどんな質問があったかというと

Q大体いくつだよアンタ　A14ですよ
Qてことは…？　Aあ、平成生まれです
Q平成？　出身地は東京じゃねえのか？　Aあ、平成は年号です
Q…西暦何年だ　A1996年です

と…まあ、未来から来ちゃったという事がばれてしまったのである。
教科書の歴史が変わってしまうわ…

なんて事を考えながらも、実はこれからが楽しみでもあった。