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〔第五話〕こーいう荷物は先生が持っていろよ

（ふぇー…うちの荷物ってこんなにあったんだ…）

とりあえず部屋に荷物を広げてみた琴音。
荷物は４泊５日の荷物なわけだから、最低でも４泊５日生活する事には困らない。

スーツケースの中には衣服とピンク色の小さなナップザックが入っていた。

「うわっ、コスプレだよ、これ…やば…」

ナップザックの端には「若中女装コン（３日目）」と小さく書かれていて、思わず声を出してしまった。
…「女装コン」とは、まんまの通り「女装コンクール」という意味であり、中にはメイクグッズなどが入っている。

そして、服の種類がこれである。

・琴音本人の若葉第二中学校女子制服
・白黒で萌え王道的なメイド服
・スカートを折りまくったセーラー服
・めっちゃフリフリなピンクドレス
・スリットが結構ヤバいチャイナドレス


「…これ本当にみんなokしたのかな…」

「後半回レクレーション係」の琴音は、荷物を持たされていただけで、服をきちんと見ていなかった。
…なので知らなかったが、本当に「大丈夫じゃなさそう」な物ばかりである。

「まあ、セーラー服とかなら抵抗ないし、着ちゃおうかな…ってゆーか、先生が持っていけよ…」



と、そんな事を考えていたら、いつの間にか壁に寄りかかって寝てしまっていた。