二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〔戦国BSR〕修学旅行に戦国時代!! ( No.41 )
日時: 2010/05/21 19:54
名前: 愛姫 (ID: 9UZszu0R)
参照: やっぱり。。。先輩が怖いよ!!←

〔第十一話〕敵は敵でも、大好き!!

「さ…さ…佐助!! 」
「ええっ!? 」

いきなり名前を当てられた佐助は、驚きのあまり持っていた手裏剣を落としてしまう。

そう、彼の名前は猿飛佐助。
武田軍に仕える忍だ。

「なんで俺様の名前を知ってるのかなー? 同じ忍なのかなー、君。」

じりじりと近寄ってくるが、琴音はまったく怖がらなかった。

「だって、佐助だもん。」
「いやいやいや!! 理由になってないよそれ! 」

そして、琴音の格好を見てもっと驚く。

「え、ずいぶん短い履物だね。虫に刺されたでしょ? 」
「うんすっごく」
「てゆーかその上着に頭巾がついてるんだー」
「あ、フードの事? 便利でしょ」

と、いつのまにか佐助は警戒心をなくして琴音と話していた。

しかしそんな事をしている暇は無い、琴音は佐助に事情を話した。

自分が伊達軍に保護されている事、政宗が心配でついて来てしまった事、そして迷子になってしまった事…。
未来から来ているという事はこの際秘密だ。

「ふーん、大変だねえ。でもさ、伊達軍にいるって事は敵…なんだよねえ」
「えー、佐助と敵なんてやっだあー、あっはっはっはっ」
「何を言ってるの」

佐助は、へらへらと笑う琴音に調子を狂わされてしまう。


そして——琴音はこんな時に良く笑っていられたな、と後々思うのであった。