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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〔戦国BSR〕修学旅行に戦国時代!! ( No.43 )
- 日時: 2010/05/30 10:02
- 名前: 愛姫 (ID: Zc2CczYF)
〔第十二話〕アニメと全部同じ事言ってるよ!!
「ちょっ…やっ…やめて…」
「やめない」
2人は、何をしているのかというと…
「自分で、歩きます!! 」
「こっちのほうが早いんだよ!! 」
佐助が琴音を「お姫様抱っこ」をしたまま走っていた。
「恥ずかしいとか以前に結構怖いしこれ!! 背中におぶって行くとか、できないの!? 」
「おぶるよりこっちのほうがいいの! 」
あんな馬鹿みたいな会話をしていたら、つい「佐助の事、大好きだもーん」とか言ってしまって、この有様だ。
まあ、政宗と幸村の所へ向かってくれているようなので我慢している。
しかし、こうずっとこのまま走られていると、揺れている感じが癖になってくる。
そして、佐助の体温が伝わってくるようで少し嬉しい。
そんな事を考えていると、いつのまにか政宗と幸村が戦っている所に到着した。
「はい、着いたよ。別にそんなに怖くなかったくせにいー、照れちゃうんだからあー」
琴音は、不覚にももう少しこのままで良かったのにな、と思ってしまった。こんな言葉をかけられては、なおさら。
「あ、ありがと…あれ? 」
振り返って礼を言う前に、佐助はいなくなっていた。
「待った!! 」
そして、佐助の声が聞こえたほうを見ると2人の間に佐助が入って、両手を広げていた。
「そこまでにしてくれないか、独眼竜の旦那。俺様も野暮は好きじゃないんだけどさあ」
「…! 」
今、琴音が感激している事はふたつ。
まず、
(佐助カッコいい!! てか声がすごいカッコいいわあー。)
という事。そして、
(ちょ! アニメと一緒じゃない!! セリフ全部同じなの!? じゃあうちも佐助と同じ事言えちゃったり!? )
という事。
そしてついに、テンションがあがった琴音はついに草むらから出てきてしまった。
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