二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〔戦国BSR〕修学旅行に戦国時代!! ( No.45 )
日時: 2010/05/30 11:34
名前: 愛姫 (ID: Zc2CczYF)

〔第十三話〕結局佐助のお姫様抱っこがお気に入り

「武田と上杉が、もうすぐここを包囲する。えっと、三つ巴ならいざ知らず…さすがにまずいんじゃないのー? 」

腕を組みながら、得意げに喋りだした琴音。アニメのセリフをなんとなく覚えていたのだ。
しかし、「三つ巴」の意味はなんとなくわからない。

「琴音ちゃん!? 」
「琴音!! 」

伊達主従と佐助が驚きの声をあげる。
そして佐助は「俺様いつ情報漏らしたっけ」、とかなんとか言っていた。

「琴音、お前がなんでここにいるんだ! 」
「えっへへー、さーせんさーせんー。だって行きたかったんだも…」
「ばっ…馬鹿野郎!! 」

もう政宗は大パニックでクールガイでもカリスマでもなくなってしまった。

そして初対面の幸村はというと…

「琴音殿と申すのか。なんだ佐助、新しく入ったくノ一か? 」

だいぶ冷静だ。

しかし今の琴音の格好はキャミソールに半袖パーカー、膝上10cm以上のショートパンツというもの。
顔の次に脚を見てしまうと…

「はっ!! 破廉恥でござるああぁぁぁ!! 」
「言うと思った」

こうして————
幸村にとって今宵の戦は、伊達政宗という好敵手に出会えたというのに、琴音のほうが印象深くなってしまった。



「佐助…」

さっき、伊達軍が身を退いた。
武田の本陣に行きたい、という琴音と、俺と城に帰るんだ、という政宗の2人でもめていたのだが、
佐助が何も言わずに琴音を攫ってしまっていた。

かすかな声で佐助の名前をつぶやいた。が、聞こえなかったのか、返事が無い。

しかし、特に言いたい事があったわけでもなく、なんとなく名前を言っただけなので、まあいいか、と思い俯いた。
というか、佐助はそのような琴音の気持ちがわかっていた故に返事をしなかったのかもしれない。