二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〔戦国BSR〕修学旅行に戦国時代!! ( No.56 )
日時: 2010/06/12 11:42
名前: 愛姫 (ID: efp5OJCb)

〔第十四話〕大阪城にも自分の部屋ができました

琴音を大阪城に持ち帰った武田軍。
まずはお館様こと武田信玄に事情を説明する。

「まあ、武田軍に会いたくてー、着いてきちゃったわけですよー。あ、てゆーか荷物奥州に置きっぱなしー」

所変わっても、頭がゆるゆるな琴音。なんでこんな人が「琴姉」なのかがわからない。

「お館様、この子をここで保護できませんかね? 」
「むう…」

佐助が交渉を試みるが、なかなか了解を得る事ができない。今回は政宗の時のようにはいかないようだ。
が、当の本人は気にしていない。ま、どーにかなるでしょ、という感じなのだ。

「お館様、女中にして働かせれば良いと思いまする」

佐助の横で幸村が言った。

「あー、その手があるね。…ていうか、この子どこかの忍だと思うんですよ。」
「何だと? 」
「俺様の言いたかった事、ぺらぺら言っちゃったんですよ? 情報を漏らしたはずないんですけど…」

そう佐助が言うと、信玄が琴音に尋ねた。

「琴音。お主、出身は? 」
「うわっまた聞かれたっ」

苦虫を噛み潰したような顔をする琴音。
出身地の「東京」というのは、説明がしづらいのだ。

「え、江戸…です、たぶん」
「たぶん? 」

今度は信玄が苦虫を噛み潰したような顔になった。

「あー、もう! 一から説明しますね」

琴音は政宗達に言った事とほとんど同じセリフを言った。
未来から来たこと、「とうきょう」は東の京と書くこと、東京は日本であること、そして自分が日本人であること——。

「琴音殿、それではその、まっこと不思議な衣服も未来のものなのでござるか? 」
「そうだよ、これくらい普通だよ」
「ふっ!! 普通!? 」

こうしてわけのわからないやりとりをした後、用意された自分の部屋に案内された。

今日からは、武田軍だ!