二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〔戦国BSR〕修学旅行に戦国時代!! ( No.66 )
日時: 2010/06/13 11:40
名前: 愛姫 (ID: efp5OJCb)

〔第十七話〕え、佐助の分もなんだよ?

「旦那はなれちゃったけど、琴音ちゃんまでそんなに食べるとはね…」

甘い蜜が美味しい『蜜汁粉』、2本セットで出てきた『三色団子』を1人で平らげた琴音。
どちらも餅類なので腹に溜まるのだが、まったく平気な様子だ。

「お夏さーん、みたらし団子食べ終わる頃に大福って間に合いますかー? 」

食べ終わる頃と言っても、団子は4つ×三本。このペースだと少し忙しいと思われる。

しかし、とても急いでくれたのかちょうど良い時間に大福を持ってきてくれた。

「はい、お待たせー。幸村さんもおかわりなさる? 」
「いいえ、旦那はおなかいっぱいと言ってますので」

幸村のおかわりを佐助が無理矢理阻止。
これ以上食べさせるわけにはいかないのだ。

そして琴音は片方の大福をかじって、白餡・こし餡を確認。

「ねえねえ佐助ー」
「ん? 琴音ちゃんもこれ以上注文できないからね!? 」

滝のように汗を流して佐助が言う。が、琴音の口から出たのは思いがけないセリフだった。

「佐助はこし餡と白餡、どっちがいい? 」

お皿を差し出して、言う。

旦那もこんなところがあったら…!!と思いながら、佐助は大福をきれいに半分にした。

「ありがとう。こうすれば、2人でどっちも食べられるでしょ? 」
「あ、そっかー! 」

幸村が食べているところを見ていながら、自分は何も食べていないか、お茶を飲むだけだった佐助。
お菓子って、こんなに甘いんだ…、旦那が好きなはずだ…。

そんな事を思いながら、やっぱりお金の事を気にしていた。