二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〔戦国BSR〕修学旅行に戦国時代!! ( No.69 )
日時: 2010/06/13 12:41
名前: 愛姫 (ID: efp5OJCb)

〔第十八話〕素敵なプレゼント

「あ、ねえねえ待って!! 少し、ここのお店寄っても良い? 」

琴音のリクエストで、もう少し城下町を歩いてみることにした。
美味しいものをたくさん食べた後の、調度良い運動だ。

そして琴音が見つけたお店は、簪や耳飾などの小さな装飾品が並べられた、アクセサリー屋さん。
小さい宝石がピカピカ光っている和風のアクセサリーを、琴音は嬉しそうに見ている。

「こんなの似合うんじゃないの? 」
「そうかな? でも、こっちの青いやつも可愛いなー」

まるで女の子同士のように、きゃっきゃと話す2人。
佐助が琴音の髪をまとめてあげたり、首飾りをつけたりしている様子は、とても微笑ましい。

「ねえっ、ゆっきー! 似合うかなっ? 」
「えっ!? 」

突然話しかけられた幸村はびっくりしてしまう。しかし、小さな声で言った。

「に、似合うでござる…よ」

照れて顔を真っ赤にし、そう言ってくれたのだ。
琴音は、クスッと笑って、「ありがと」と言いながら、簪を戻した。

そして台の上に戻してすぐに、誰かがそれを手に取った。

「あ、もしかしてうちがつけてたの、欲しかったのにずっと待ってたのかな…? 」
「いや、お買い上げしたのはこの人だよ、琴音ちゃん」

横を見ると、紙の袋を受け取る幸村の姿が。
そしてその袋を琴音に差出した。

「某からの、ちょっとした贈り物でござるよ。受け取ってくだされ」

照れくさそうにはにかむと、琴音の手に持たせて「さ、参るぞ! 」と、先を歩いて行ってしまった。

「いい…のかな…? 」
「良かったじゃん。欲しがってたでしょ? 」
「うん、すごく嬉しい」

幸村の事は、子供みたいで、自分より年上なのに可愛いなあ、と思っていた。
けれど今日の今の瞬間、琴音の目にすごくカッコよく映った。