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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〔戦国BSR〕修学旅行に戦国時代!! ( No.79 )
- 日時: 2010/06/20 13:12
- 名前: 愛姫 (ID: efp5OJCb)
〔第二十話〕元保健委員長って地味だけど才能的に一番長けてる(ハズな)んだよ!!
武田軍全員が集められた部屋に呼び出された琴音。「お前も出陣しろ」なんて言われるんじゃないかとビクビクしていた。
しかしそんなはずは無い。が、命令は結構過酷なもので…。
「お主には戦の本陣へ行き、怪我人や病気の者が出た時の、手当てをする役にまわってほしい」
真剣な目でそう言われてしまい、琴音は戸惑った。しかし答えはひとつ。
「そのお仕事、やらせて頂きます! 」
居候している、こんな自分を頼ってくれているのだ。
しかも、城にいる女中でさえ行けない戦中の本陣に同行させてもらえる。断る理由など、無いだろう。
それに、もうひとつ。
「うち、小学生の時は保健委員長やってたんですよ! 」
「保健? 」
そう、保健委員だった琴音にとっては看病や手当てなどは朝飯前。
いつもバンソウコウを持っているような子だった。
「まあとにかく、すり傷切り傷、打撲とか骨折った時とかにも対応できます!! ぜひ連れて行ってください!! 」
「うむ、やる気が十分にあるようだな。皆の者、戦の時は琴音に世話になるからな」
ある意味出陣命令。少し緊張するが、同時にとても嬉しかった。
そして会議が終わり、太陽が真上に来た頃。
「琴音殿! 入りまする」
部屋でケータイをいじっていると、幸村が入ってきて、琴音の横に座った。
「桶狭間の戦、琴音殿も本陣に行くとなり申したが…」
「あ、うん。頑張るよ」
「その、女子が本陣に行くなど、とても危険であると思りて…」
心配そうに、つぶやく。
「心配しないでよ。こうみえても、うち強いんだから」
「左様でござるか? 」
「ほんとほんと。前はバカ力出しちゃって、男の子殴り飛ばしたらさー…」
そんな琴音の筋肉自慢(?)で、2人は仲良く笑っていた。
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