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〔第二十二話〕どっかーんって感じで来た。そして不覚にもずっきゅん☆って感じにキタ。

「琴音殿!?　」

幸村が驚いた表情でこちらを振り向いた。
そして琴音はにしし、と笑う。

「邪魔にならないようにはするからさ。よっしゃあ行くぜぇこらああぁ——!!　」

グッ、と親指を突きたてた後、大声で叫び、馬を加速させた。
それに合わせ、幸村たちは全力で今川のもとへ突っ走っていった。

すると————

「Ｙａａaaaｈａaaa!!　」

なんかもう巻き起こせARASHI!!的な感じでこちらへ向かってくる大軍が見えた。

「えっ!!　まーくんじゃねえのけぇ!?　マジかよ!!　」
「ま、まーくんっ!?　政宗殿でござるか!!　」

見間違えるわけが無い。
あんな派手な馬に乗っている上、三日月のついた兜をかぶっているのが見えたのだ。

「伊達のまーく————ん!!　うちだよ——!!　こーとーね————!!　」

思わず、大きく手を振って叫んでしまった。

すると、こちらに向かって走ってきたではないか。だいぶ人をふっ飛ばしながら。

「おっ…お前…!!　」

戦場で、蒼紅の好敵手の再会——


ではなく、男女の再会になってしまった。