二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〔戦国BSR〕修学旅行に戦国時代!! ( No.100 )
日時: 2010/08/02 14:03
名前: 愛姫 (ID: Zc2CczYF)

〔第二十三話〕今川義元、何してるんだ!敵だけどがんばって!

伊達軍の攻撃にビビッて輿の後ろに隠れていた今川義元。

「うぉおおおおお!! 」
「うるぁああああ!! 」

今は蒼紅の戦いにビビッて隠れてしまっている。

うちらの再会なんてどうでもいいでしょ!!と、琴音が突っ込んだので、真面目な話に戻ったのだ。

「今川の首はなあ、伊達軍のものになるんだぜ」
「渡すわけにはゆかぬのだ!! 」

そういい合い、刃の交え合いになったのである。

「かかか、影武者を用意せい!! 」

こーいう事をでっかい声で言っちゃダメなんじゃないかな…と思いながら怪我人を隅へ運ぶ琴音。
いや、全然でっかい声だったわけではないが、琴音には聞こえてしまったのである。

「あ…」

不意に雨が降ってきた。
真っ黒な雨雲が空に広がっていて、さっきの暑かった空気はまったく無く——。

「いや、『熱かった』んだよね…ゆっきーのせいで」

ふう、とため息をこぼすと、小十郎の声が聞こえた。

「政宗様!! 」

琴音も驚いて振り向くと、その先には三つの輿があった。

そして、同じ(ような)顔の者が、幕からちらりとこちらをみて笑っていた。

「い、今川殿がっ…!? さっ」
「三人もいないからね、ゆっきー!! 」