二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 暴・走! D灰学園 職員募集! ( No.39 )
日時: 2010/10/31 19:08
名前: クロウ (ID: npqOTMbR)

第7話『処罰どころじゃないよねこれ』


「君達さぁ、一体何回大きい問題起こすきなんだい。こんなんじゃ、この学校壊れちゃうじゃないか」
「だって、このバカンダが……」
「このモヤシが……」
「いいわけはよしなよ、男らしくないよ。男なら腹切って詫びろ」

僕はそう言って、2人を睨む。
僕の前では、流石に2人も喧嘩はしないらしい。
まあ、喧嘩したらすぐに退学だからね。それに、厳重な処罰も受けてもらうし。
……僕が今までしてきた処罰は、精神的にも肉体的にも痛いものが多かったしなあ。
ビンタとか、龍麻との取っ組み合いとか、学校の前でフラダンスとかフラメンコとか。
はたから見たらただの変な人って感じの扱いもしたことあったし。

「とにかく、2人とも反省しなよ。今度喧嘩でもしたら、学園の龍とシザーマンを呼ぶよ」

僕の言葉を聞き、アレン君が首をかしげた。

「あの、学園の龍は解りますけど……」
「ああ、あの龍麻とかいうやつだな」
「五月蠅いですよバカンダ。でも、シザーマンって……」

ああ、そのことね。
2人の言葉を聞いて、やっと聞きたいことが解った。
つまり、シザーマンが誰だかわからないと。
……聞いても何も言わなけりゃいいけどね。

「あのさぁ、学園のシザーマンってのはね、君達もよく知ってる人だよ」
「え? それっぽい人に会ったこともありませんが」
「そりゃあ、いつもあんな物騒なわけじゃないし。アレン君と年が近くて、教員メンバーの1人だよ」

僕がヒントを出すが、アレン君も神田君もますます解らなくなっただけのようだ。
……仕方ないね。
どうせ処罰するんだし、あの人に来てもらうか。
そう思いながら、両手を2回叩く。

「呼んだか、九龍?」

その途端、天井から要君が顔を出し、くるくると回転して床に着地した。
手には大刀を持っていて、その刀は手で持つところが丸い。
その刀を2つに合わせると、ちょうど鋏のようなので、要君は学園のシザーマンと呼ばれているのだ。

「で、今日のご用は何ですか? 校長先生」

要君がニヤニヤと笑いながら、大刀をもう1つの大刀に重ね、手だけを左右に動かして、鋏を開いたり閉じたりするように扱った。
ちょきちょき、と言ってにたりと笑った要君の顔には、凶悪という言葉がとても似合っていた。

「生徒の処罰ですよ。……いっときますけど、病院に送り込むようなことにはしないでくださいね」

僕がそういうと、要君はもちろん、と言って、僕に微笑みかけた。
さて、僕はそろそろ自分の部屋に戻るとしよう。
その日、学園内に短いが大きい悲鳴が響き渡ったそうな。