二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 学園アリス~絆の証~ ( No.2 )
日時: 2010/04/26 15:04
名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
参照: http://d.hatena.ne.jp/my-reborn/

一話 「謎の四人組」

「おっはよ〜、蛍!」(?)

この明るい女の子は、佐倉 蜜柑。
「めげへん」「くじけへん」がモットーとする無邪気で天真爛漫。だが、能天気でドジっ子。

「朝から五月蠅いわね」(?)

このクールな女の子は、今井 蛍。
見た目はかなり美少女だが毒舌で、親友である蜜柑にも容赦はまったくない。

「わ、悪かったな……」(蜜柑)
「悪かったと思うなら、さっさと歩きなさい」(蛍)

さっさと歩いていく蛍。
蜜柑は、そんな蛍を必死に追いかけていった。










「はぁい。皆お早う〜」(?)

このオカマ変体教師の名は、鳴海先生。
本名は「鳴海・L・杏樹なるみ・える・あんじゅ」。通称「ナル」(ナルシストという意味も含まれている)。
一応ではあるが、初等部B組の担任である。
しかしそこで、ガラッとドアが開いた。

「鳴海! ……少し来い」(?)

今、怒鳴って入ってきたのは、岬先生。
鳴海先生の悪友である。
岬先生の後を、鳴海は着いていった。
“自習”という言葉を残して。
そのおかげで、生徒達は大喜び。
行きかける先生に、蛍は先生の肩を叩いた。

「何かな? 先生急いでるんだけど……」(鳴海)
「……いえ、何も」(蛍)

蛍は、何も言わず席に着いた。
蜜柑の頭の上には、ハテナマークが浮かぶ。
そして、そそくさっと蛍に歩み寄った。
その後は、ちょんちょんっと蛍をつつくだけ。

「何したん?」(蜜柑)
「シールを張ったのよ。様子を探るために」(蛍)

蜜柑はバッと蛍に抱きつく。
そして、大声で言った。

「ありがとーっ! 早く見ようや、皆で!」(蜜柑)
「ちょっと待って、スクリーン用意するから」(蛍)

そう言いながら持ってきたものは、スクリーンだった。
蜜柑はまた、大声で言う。
今度は、皆に向かって。

「皆で見よ! 先生達の様子!」(蜜柑)
「おぉ〜!」「見る、見る!」

B組の生徒達が、蜜柑の声でスクリーンの前に集まってくる。
棗達もゆっくりではあるが、前の方に歩いてきた。
棗が前に着いたと同時に、蛍が電源を入れた。
そこに映し出されたのは、先生達の集団だった。

「先生……?」(委員長)

今声を出したのは、初等部B組委員長、飛田 祐。
あだ名は「委員長」などなど。
先生達の集まりに、ただただ生徒達は興味津々。
だが、そんな先生達の顔は、凄く辛そうだった。
すると、鳴海先生が口を開いた。

「ついに捕まったのか……、琉羽ちゃん」(鳴海)

鳴海の一言に、他の先生も口を開く。

「そうですね、五年ぶりでしょう?」(?)
「まったく……、だが保護できたのは良かったな」(?)

一人目は「山田 瀬里奈」先生。
千里眼のアリスを持つ、アリス学園の先生である。
二人目の男の人は「神野」先生。
雷を起こす「雷のアリス」の持ち主で、かなり怖い。

「来ましたね」(鳴海)

鳴海先生は、確かにそう発した。
生徒達が、ざわつき始める。
すると、先生達がある方向を見つめる。
その視線の先には、二人の少女が歩み寄ってきていた。
一人は女の人の隣に着いて歩いてきていた。
もう一人は男の人に抱かれ、眠っていた。
すると突然、抱かれていた女の子に発作が起きる。

「琉羽、大丈夫か!? これを飲め」(?)

琉羽と呼ばれる女の子に、男の人は飴を食べさせる。
すると、女の子の発作は止まった。
そして、スウッと目がゆっくりと開く。










————それが、始まりだったのかもしれない。