二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 (何でも) ( No.1 )
日時: 2010/05/09 04:02
名前: スケさん (ID: I0Z91nOZ)

第一訓 転職ばかりする奴は絶対成功しない


「ハァ〜〜〜」と、いきなりため息を吐いたのはマダオこと長谷川泰三である。

なぜ、彼がため息をしているのかは言うまでも無くリストラである。

何でこんな事になったんだろう………と、タバコを片手で吸いながら考えだした。

★★★

俺は今回すごくいい感じがする、アルバイトで働いているこの場所そう、俺は天職を見つけたんだ!

長谷川泰三38歳は心の中で叫んだ。

長谷川が言う天職とは、レンタルビデオ店だ。

「いや〜〜やっぱり、俺にはこういう商売があってるんだよな」そう言いながら深く頷いた。

「でもなぁ」長谷川は不安そうに言う、「もし、あいつが来たらどうしよう……まぁ大丈夫だよな、そう簡単に会うわけないしな!」すると、店のドアが開いた。「あっいらっしゃいま………「あっすんませんここナース系のビデオあります………」

沈黙が続いた後、客が喋り出した。

「よっよう長谷川さん、なっ何あんたまた仕事変えたのかよ、そんなんだからいつまで経ってもマダオなんだよ」いきなり、きつい言葉を浴びせたその人物は万事屋銀ちゃんの主人坂田銀時だった。

長谷川は、怒った口調で銀時に言い返した。

「それは、こっちのセリフだ!銀さんこそ何昼間からビデオ借りに来てんだよ!この時間帯なら他の社会人は皆働いているんだよ。」

長谷川が反論すると、銀時は気だるさそうに答えた。

「うるせーな、別に俺はこれで良いんだよ一生懸命働くより楽して働いた方が俺には合ってるんだよ。」

銀時はそう言い終わった後、長谷川に近づいて耳元で囁いた。

「と・こ・ろ・で、長谷川さん〜〜」

「な、何だよ銀さん、気色悪ぃな耳元で囁かないでくれよ」

「まぁ〜〜ぶっちゃけると、長谷川さんのお薦めAVとかある?」

銀時がコソコソ言うと、長谷川もコソコソと言った。

「あんた何言ってんだこんな昼間から、『長谷川さんのお薦めAVとかある?』じゃねーよ!ほんとマジで勘弁してくれよ銀さん、あるに決まってんだろ!」

誇らしげに言う長谷川。

それを聞いた銀時は「マジでかぁぁぁ」と、叫ぶ。

二人はコソコソゴソゴソしながら、真剣な顔でAV選びをしていた。

「これを見ろ銀さん、『ドキ!女だらけのナース天国〜貴方を天国に逝かせてあ・げ・る〜』だ。これは完成度高いぞ銀さん!」

負けじと銀時は手札を出した。

「いやいや〜そんなのはもう古いんだよ長谷川さん、やっぱ時代は進んでいるからねレトロよりニューなんだよ、だからこれで決まりでしょう!『わぉ!金髪だらけだよ全員集合!(笑)。』

「そっちの方が古いわーーー!何最後の(笑)て、意味が分からんわ。」

絶対俺の方が良いって!

いや!おじさんの方だね!

二人が大きな声で話し合っていると、店内から大きな声で「長谷川ーーーーーーーちょっと来いーーーーー!!!!。」と、この店の店長らしき人が親指を立てて、店内の奥に来いというジェスチャーを長谷川に送った。

「あっ!店長すいません今行きます!。」

銀さんもちょっと来て………その場に銀時はいなかった。

「銀さんーーーー!!!?。」

その後、長谷川がどうなったか想像するまでもなかった。

一方、その場を後にした銀時は………。

「やべーなぁ、俺の登場シーンすごくかっこ悪かったなぁ今度はカッコよく出よう。」

自分の登場の仕方にダメだしをしていた。

★★★

考え終わった後長谷川は、涙を浮かべながら空を見上げポツリと呟いた。

「俺の人生、マダオじゃねーか。」