二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 (何でも。銀八先生リク受け付けます) ( No.160 )
日時: 2010/10/20 13:36
名前: スケさん (ID: PfIgrp5a)

第一話 教師と生徒の間には溝がある


死んでやる。

こんな世界に居たって…僕の居場所なんて無い…。

あの日…あんな事さえなければ…僕は…———

嗚呼ぁ…どうして?…どうして僕だけこんな目に……。

誰か…教えてください——————

………誰か

 ★


キーンコーンカーンコーン———


「お〜しっ〜今日の授業終わり。家に帰って復讐しとけよォ〜。」

今日も普段と変わらない…3年Z組。

スタスタと帰ろうとする銀八先生に、生徒の一人が呼び止めた。


「先生!漢字変換間違ってます!その復讐はあらぬ誤解を招いてしまいそうなので、変えた方がいいと思いまッス!!」

風紀委員長の近藤君が席を立ち、先生の間違いを指摘した。

「何言ってんだ?合ってんだろうがぁ…近藤、お前はもう少し頭のトレーニングをしろ。じゃないと、霊長類に進化できんぞぉ。」

「すんません!次回から気をつけますッ!!」

「いやッ!先生が間違ってるから!?」

と、すぐさまツッコミを入れる新八君。


………楽しそうだなぁ…。


————————


「だーかーらー!俺は早くコンビ二に行かなくちゃならねーんだよ!ジャンプが俺を待ってんだよ!」

「そんな!ひどい…私との関係は全部遊びだったのね!!私に…あんな事までしておいて!」

「してねーよ!つーか、猿飛!いい加減お前は彼氏とか作ってくんない?」

「はッ!そういうプレイがお望みなのね…だったら、あっちと同じ扱いにし———」


パンッ!


「あぁんッ!きくうぅぅぅ!!」


「ったく…サンダルで叩いて何が『きくうぅぅぅ』だ。そして『あっち』とか言うな。一応こっちは現代だからな。『あっち』は江戸だからな?」


ワイ!ワイ!———ガヤ!ガヤ!———


本当に…楽しそうだなぁ。…だから、死ぬ前に僕は……あのクラスを壊してやる…。

そして、味わってもらうんだ…。


僕の…この…苦しみを!

 ★


「ふぅ〜今日のバイトはお終いだな。」

長谷川はさっと、自分の汗を拭い辺りを見渡した。

今、長谷川はコンビ二のバイトを十時間で終わらせたところである。

明日は学校が休みなので、それを利用して今のうちに稼いでおこうという訳だ。

そして、ようやく店の品を倉庫に入れて休憩を取っていた…。

「やっぱり仕事をやり終えた…この達成感。うん…堪らないなぁ〜その後の一杯がまた格別って俺まだ未成年じゃん…。」

完全におっさんモードに為ってた長谷川。

すると………———


ザッ———


「んっ?あれ?何してんの『   』———」


バスッ!!!


「グハッ!何だ…一体どうしたんだ…ゲハッ!」


ドサッ………


ハァ、ハァ、ハァ、ハァ………

タッタッタッ———


 ★


休み明け。


職員室では、何やら慌しく先生達が動いていた。

そこに遅れて、腑抜けた挨拶で銀八が入って来た。

「うい〜すッ、ホントなんで休み明けって体がだるいんだろう?昨日はモンハンしてただけなのに、気が付くと、いつの間にか夜明けだなんて…あっ悪いの俺だ。」

動く先生達。

「はぁ〜っていうか、休み明けももう休みでよくね?何か、イチイチ学校があるなんて考えたらしんどいし…。」

訳の分からん事をいいながら、自分の仕事机のイスに座る銀八。

そして、動く先生達。

「この国もさぁ〜もうちょっと俺らの事考えてくれないかなぁ?このままいくと俺、働きづめで倒れるじゃねーか。」

う・ご・く・先生達。

「つーかよぉ給料上がんないかね〜、あのバカ校長がもうちょっと羽振りをよくしてくれりゃぁいいのに。」


ガラッ、突然職員室の扉が開いた。


「坂田先生!坂田先生はおるかー!」

「校長。ちょっとうるさい、今いいとこだから。」

PSPに夢中になりながら校長に言った。

「教頭、いい加減私という立場を知りなさい。」

以上、校長と教頭による漫才でした。


「こらこら!何勝手に変なナレーションつけてんの!教頭もPSPしまえ、後でいくらでもやっていいから。」

「ちっ…わかりました。」

舌打ちをしながら、ポケットにPSPをしまう教頭。

あえて、舌打ちした事にはツッコミをいれない校長。


「とっ!そんな事より坂田先生ー!」

「はいはい、俺ならここですよぉ〜」

ヒラヒラと、手を上に挙げ自分の場所を示した。

それを見つけた校長はすぐに、銀八のところに向かった。

「ハァハァ、君ねぇいるならいるで返事ぐらいしたらどうなの?」

「すいません、次から気をつけます。それで?何の話ですか?給料上げてくれるんですか?あざっす。」

「違う!」

バンッと、銀八の机に手を叩きつけた。

「…随分とご機嫌斜めじゃないですか?校長。糖分摂った方がいいっすよ。」


はぁ、と溜息がでる校長は真剣な顔で銀八に言った。


「冗談はここまでにしようかのぅ坂田先生。」


只事ではない事に気づいた銀八は「それで、何かあったんすか?」と、校長に尋ねた。




「うむ………君の生徒が何者かに襲われた。」


「何…だと?」


銀八の目はいつも死んだ魚のような目をしているが、その目の奥底には確かな怒りがあった。


続く