二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 (何でも。銀八先生リク受け付けます) ( No.161 )
日時: 2010/11/07 08:22
名前: スケさん (ID: PfIgrp5a)

第二話 先生だって人だよ?君ら生徒みたいに時々ハメを外したい時ぐらいはあるさ


ここは病室である。

自分の生徒が何者かに襲われたと聞いた銀八は、すぐに校長を使って(パシリみたいに)病院に向かった。


そして、銀八はその病室にて色々と事情を聞いている最中であった。


 ★


「で、どうなんだ?長谷川。体の方は…。」

ジャンプを見ながら長谷川の容態を気にする銀八。


「先生?こっち見て言ってないですよね?つーかこっち見ろ。」


「あ〜〜それよりさ長谷川。お前エロ本とか置いてないの?いや、持ってんだろ。」


「アンタ俺を心配するどころか、人の話も聞いてないね……。」


長谷川は少し肩を落として、いつも通りの銀八先生だなと、思った。

「そういえば先生?」

「んっ?何だ、さては白状する気になったな…さぁどこにある、お前の熟女本はぁ!」


「だから!何でエロ本の話になんだよ!!俺はどっちかっつーと、コスプレ系!!!」


(落ち着け落ち着け落ち着け………)

銀八のペースに飲まれまいと、必死な長谷川。


「それで、何が聞きたいんだ?」

さっきまでふざけていた銀八が真面目な顔で、少しトーンを低くして長谷川に尋ねた。


「あ…おぉ(時々真面目になるんだよな)」


ガチャッ———


「長谷川さ〜ん。診察の時間ですよー。」


「おい長谷川!何だあのナース!?ボンッ!キュッ!ボンッ!じゃねぇーかァ…俺も気分悪くなってきたかも……。」


(………この反面教師がッ!!)


長谷川は心の中で、高ぶった感情で叫んだ。


 ★


「……で、実際のところどうなんだ?」


「えっ?何が?」

少し…張り詰めた空気が、周囲に広がった。


「長谷川。お前は誰かに恨まれて、襲われたのか?それとも、ただ単に理由も無く襲われたか………いずれにせよ、何か心当たりはねーのか?」


何か思い詰めた顔をする長谷川。

その顔から察するに、何か知っているに違いない。

すると、銀八は椅子から立ち上がり窓の外を見つめた。


「なぁ、長谷川。」


「何すか?先生。」


「別によぉー、強制するつもりは無いんだけどさぁ。なんつーか…やっぱり、俺の生徒がこんな状態になるとさぁ、心配するだろう?だから、もし、しゃべる気になったらいつでもいいから、教えてくれや。」


そう言うと、銀八は病室から出ようとした時…———


「先生。」

と、長谷川が少し決心した声で銀八を呼び止めた。


「何だぁ〜どした?その顔だと…喋る気になったか?」


ッコク

頷く長谷川。


「よし、わかった。聞かせてくれ。」





〜説明以下省略〜


「ふ〜ん、バイトが終わったから…店裏で休憩してたら、意味もわからずボコられたと……」


「あぁ…だけど、一つだけ先生に聞きたい事があるんだ。」


「さっき言いそびれた事か?」

「えぇ…」


長谷川は躊躇いながら銀八に聞いた。


「先生は…俺がバイトしてる場所に来ましたか?」

………………———


「どう言う事だ?確かに…コンビ二にジャンプを買いに行ったが…おめーのとこは行ってないぞ?もし、会ったとしても挨拶ぐらい交わすだろうが?」


「ですよね…じゃあ、あれは何だったんだ?何で先生がいたんだ?……ハッ!まさか…兄弟がいるとでも!」


バシッ!!!


銀八は持っていたジャンプで、思いっ切り長谷川の頭を叩きのめした。


「ギャァァァァァァァァ!!!」


「あれ?加減間違えたか?まぁいいか。んなわけねーだろ。」


「ちょ!先生!?ツッコミ痛いです!俺病人ですよ!」


「てめぇがおかしな事ぬかすからだろうが、俺には兄弟はいねーし、親はとっくに三途の川に旅立ったつーの。」


銀八は、ため息を吐きながら「どう考えても、そいつは俺になりすました野郎だろう?」と、哀れな目で長谷川を見た。


「まぁ…確かにそうですけど……でも、凄く似てたんですよ?」


「それはアレだろ?特殊メイクだろ?」


「うわっ…それは無いでしょ?」


「世の中…何があるかわからないから、そういう考え方もいるんだよぉ?もうちょっと、人生勉強しろ長谷川。」


(何か、納得いかないんですけど。)


そう思う長谷川なのであった。


 ★


近藤 勲

18歳


趣味は、志村妙をストーカーする事…あっ間違えた、それ本誌だ。訂正 志村妙に好意を寄せてるゴリラ。


彼は放課後、志村妙に呼び出しの手紙が玄関の靴箱に入っているのを確認した。


『近藤君。あなたに伝えたい事があります。すぐに来てください。体育館裏で待ってます。 志村 妙より』


「なっ…なっ…なんじゃこりゃあああああああああああ!!!!」

慌てふためく近藤。まるでゴリラのようだ。


「ちょっ!!落ち着け勲!!!えっ!ナニコレどっきり!?カメラーーーー!カメラどこぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


予想以上の出来事に、対応しきれない近藤ならぬゴリラ。


「えっ!どうする!?行くしかなくね?いや、行くの選択ただ一つだろうがぁぁぁぁぁぁ!!!待っててぇ志村さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」


ドンガラガッシャーン!………ダッダッダッ———


物陰から近藤を、見ていた人物はこう呟いた。


『計画通り』


そして、男はそのまま次の犠牲者を増やしに向かった。


 ★


翌日の朝


あれから、長谷川の病院から帰った銀八は色んな所を回った。

(何故…長谷川が狙われなくてはならないのか?何故…俺の姿を真似てまでそんなことをしたのか?)

色んな考えを張り巡らせながら、ある…一つの答えに行き着いた。

(そう…長谷川ではなく、俺に恨みがあるのか?なら俺を狙わなかったのは……俺が長谷川を襲ったと見せかけるために、俺の姿を?)

複雑になる考え。

ここぞとばかりの決め手…すなわち犯人がわからない。

だが…銀八には犯人の目星がついていた。


とある、日本史の教師が長谷川の襲われた現場を目撃していたのである。

骨格からして銀八じゃないと、わかったらしい……すごいな。

ちなみに、その人もジャンプを買いに来てたのである。


(まぁ、放課後になったらそいつを呼び出すからいいとして、後は…理由だな。)

考えがまとまりそうな顔で、自分の受け持つ教室までやって来た銀八。

「さてと…早く済ませて、ジャンプを読みに行きますかね〜。」


そう言った銀八は、教室の引き戸を開いた。


続く