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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【デュラララ!!】 †池袋狂奏曲† ( No.32 )
- 日時: 2010/05/03 15:21
- 名前: なっぽー (ID: geQFCdj5)
- 参照: バカとテストと・・・俺☆←は?
第11話 ≪ 第三者動く ≫
・翔視点・
「その根性だけは認めてやるよ」
静雄の拳が俺の腹に入ろうとした、次の瞬間、ピタッと静雄の動きが止まった。
「ボロボロだね。東条翔くん♪」
耳につくような声。
この声は——
「折原…臨也…」
「やぁ。元気?じゃなさそうだね」
愛想よく笑う。営業スマイルって言うんだっけ。
「い〜ざ〜や〜……手前、こんなところで何してやがる?あ゛ぁ!?」
「やだなぁ。俺は翔くんを助けに来ただけだよ」
あからさまな嘘を吐く俺の目の前の人間。
よく、平気な顔をしてこれたものだよ。
「手前が人助けだぁ?ふざけた嘘吐くんじゃねぇぞ」
拳に力をこめながら臨也に怒りを向ける静雄。
コイツら…仲悪ぃのか?
「まぁ、今日の目的はシズちゃんじゃなくて…あそこで様子を窺っている翼くんと怪我を負ってる翔くんに用があるんだよ」
そう言い視線を交互に俺と翼に向ける。
「臨也。俺が今ここでお前を逃がすとでも思うか?」
「……全然」
静雄は近くにある標識を抜いた。
地面が盛り上がっている。
「分かっているところで…死ねっ!!!!!」
静雄が怒りの形相で臨也に突っ込んでくる。
臨也はそれを分かっていたうえで笑った。
「シズちゃん、カルシウム足りないんじゃない?」
「うるせぇぇぇえええ!!!!!」
標識を思いのままに振り回す静雄。
俺は止める事が出来ず、避ける事だけしか出来なかった。
「翔、大丈夫か?」
「この姿見て大丈夫って思うか?」
「……」
申し訳なさそうな目を俺に向ける翼。
バカめ。翼のバーカ。
「今のうちに…逃げる?」
「いや、もうちょっと様子を窺ってみる」
翼が真剣な目で臨也を見る。
少しばかり憎悪が込められてるように感じる。
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