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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 涼宮ハルヒと稲妻戦士【涼宮ハルヒ×イナズマイレブン】 ( No.22 )
- 日時: 2010/05/14 20:51
- 名前: 空紅 ◆.cU92yuIQo (ID: YVCR41Yb)
間奏曲(インタールート)「彼女の願いはまっすぐで」
*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*
今、俺は鉄塔広場にいる。
「私は、お願いがあって皆さんを集めました。」
目の前にいる少女が、静かな声で話す。
そして、目を伏せた。
「これを見て下さい。」
言うなり、少女は両手をひろげた。
ばさり、と大きな音がしてなにかが広がる。
『・・・!?』
この場に居る全員が、息をのんだ。
少女の右肩からは、純白の翼が。
少女の左肩からは、漆黒の翼が。
ーーー現れたから。
「ちょ、ちょお待ち!」
「何者!」
御堂 玲華、影田 巡・・・。二人が、声をあげる。
「私は、悪魔であり天使。この世のバランスを崩す存在。」
少女は、悲しそうにつぶやいた。
「な、なんでだべ?なんで?」
真都路 珠香が、混乱したようにあたりを見回す。
「信じてください・・・。このままだと、
バランスが崩れた世界は、とんでもない事になります。」
そして、彼女は語った。俺達に、自分の全てを。
ーーー自分は、世界のバランスを崩す存在。
だから。
少女が語ったことは、あまりにも過酷だった。
こんな子が背負いきれないほど。
「私と一緒に、戦ってください。」
俺達は、少女の願いを聞いた。
それは、
あまりにも彼女の瞳が綺麗で。
ーあまりにも、哀しそうだったから。ー
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