二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【デュラララ!!】池袋の喧噪、仕事、友情、恋— ( No.6 )
日時: 2010/05/02 16:32
名前: 牡丹 (ID: Rl.Tjeyz)
参照: 元Iveですー!!「ぼたん」って読みます!!


一話

学校帰りの道で牡丹は歩いていた。

ケータイ片手に画面を必死に見つめている。

「やっぱ簡単にもうかる方法なんかねぇな・・・。」

本当にこの少女、日頃からよからぬ事ばかりを考えている。

『んー・・・この時間だと静雄に会うのは無理だし・・・臨也・・・は・・・ちょっとなぁ・・・。』

空想中の牡丹の後ろにはいくつもの影が重なってできた大きな影があった。

「よぉ・・・柊牡丹ちゃんよぉ?」

男達が色々な武器を持って立っていた。その中のリーダーらしき男が声をかける。

「ん?誰?」

ケータイを見つめながら話す姿に次第に苛ついてきた男達。

そんなこともお構いなしに友達とメールをし始める始末。

「・・・余裕こいてんじゃねぇぞこの餓鬼がぁぁぁぁっ!!!!」

我慢の限界に達して一斉に殴りかかった。

ある奴はバット。またある奴はナイフ。

しかし。

殴りかかった先に少女はいなかった。

「どこ行きやがった!?あの餓鬼がぁぁ!!」

「——餓鬼だからって何?」

上から聞こえた冷たい声に上を向いた。

そこには冷徹な瞳の牡丹が大量の刃物を持った姿が。

「・・・お前らみたいなタ駄目な大人になるくらいなら餓鬼のままでいいけど・・・。」

ぼそりと呟いて男達の頭上に刃物の雨を降らせた。



「ただいまー。」

鍵を開けて部屋に入った。

ここは高級マンションの最上階。

「あれ?いないのか・・・。」

牡丹は今幼馴染みである友達と二人暮らしをしている。中学一年生だけの生活には普通の人は抵抗があるだろうがこの二人なら大丈夫だった。

自分の部屋にむかい、着替えを済ませ、同居人に置き手紙を残して部屋を出た。

———これから同じ人格でも『もう一人』の『柊牡丹』の一日が始まる。