二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ†Fullmoon Skysun†1話UP ( No.8 )
- 日時: 2010/05/03 17:10
- 名前: 天月 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
- 参照: vsニューラ
「研究所ってワカバの外れだったよね!」
「うん、——————————!? ユウナ、あれ!」
「えー、また———————!?」
2話盗人銀色、勘違い金色
ウツギ博士の研究所では、もう一つの事件が起きていた
「ワニノコのボール! 何時の間に! 何処へ行ったんだ!?」
そう、ウツギ博士の管理していた3匹のポケモンのうち一匹、ワニノコが盗まれたのだ
そして外へと移ろう
研究所の外では、二人の少年が居た
そのうち一人の少年はベランダの壁に手を掛け、窓をあけようとしていた。
が、その一瞬早く窓が開いた
そこには、一人の少年。そしてニューラ
「なッ……」
二人は予想外だと言わんばかりに口を開いている
窓を開けたほうの少年—赤い髪に銀色の瞳—は、すぐさま上へとジャンプした
それに反応したもう一人の少年—黒い髪に金色の瞳—は
「待てコラ!!!」
「ん? な…誰だ、君は!! ワニノコを盗ったのは君かー!?」
ウツギ博士は誤解し、金の少年を指差す
金の少年は手を振り、違う。と言った
それでも博士は誤解している。その背後に…
「“凍える風”」
先ほどの銀の少年が、ニューラに指示をし
床全面を凍らせ、博士は転び、気絶した
***
そして、ユウナとユウトはと言うと……
木の裏に隠れて、何かの様子を伺っていた
「……なんで、あいつ等が?」
「知らないよ。ただの残党じゃない?」
二人の視線の先には、黒い服に身を包んだ男達
ここからでは見えないが、その服の胸の部分には「R」という文字があった
「…推定するに?」
「ロケット団でしょ、あれは」
「ですよねー。…どうする?」
「まって、様子を見よう。……あ、動き出した
ユウナはロケット団を追って。俺も後で行くから」
「うん、判った」
そう言い、ユウナは気づかれぬようにロケット団の後を追った
ユウトは、先ほどロケット団がたむろしていた場所へ行き、リュックを持つ
その時、足跡が聞こえ、その方を向くと
「あ、あなたは………!」
***
さて、金と銀の少年は……
庭に、二人を囲むように炎が燃えていて、金の少年は銀の少年に向かって、棒…いやキューを刺していた
「さぁ、俺にはリュックを、バクたろうにはワニノコを返しやがれ!!!」
と、言った時、バチッと電気の音がしたと同時に、金色の少年は倒れこんだ
少年の後ろには…エレキッドと、ロケット団
銀の少年はボールを手にしながら訊いた
「…何者だ、貴様らは!?」
「ん〜!? 俺達か!? よし、折角だから教えてやろう
俺達はロケット団。近々復活予定の悪の秘密結社よ」
と、ロケット団は言ったそして
「オイ、確か今コイツ、リュックがどうとか言ってたよな」
「あぁ、これで疑問が解けたぜ。ありゃコイツのリュックだったんだ
俺達はオーキドからウツギに渡るはずの研究資料を狙っていた
しかし、どういうわけか使いのガキと一緒に居た奴のリュックを間違えて盗ってしまった」
そんな独り言を聞きながら、少年はちらりと倒れている少年を見ていた
(…それで、何度も「リュックを返せ」と叫んでいたのか)
「さぁて、折角ここまで来たんだ。ついでにウツギのポケモンも奪ってやろうぜ!
そうだ! あの特別に研究された、チコリータ、ヒノアラシ、ワニノコを3匹全部!!」
「それは無理だな、なぜならワニノコは既に俺が頂いている
ヒノアラシなら今倒した奴がそれだが」
「な…なんだと!? ならお前もこの電気の餌食にしてやる!」
と、ロケット団はエレキッドに指示をした
少年の手には赤い箱のような機械があり、その液晶画面に出た「データ」を見た
(相手は…エレキッド。苦手なタイプだが…試してみるか!)
そして、ボールから先ほどのワニノコを出した
「ウワハハハ!! 手に入れたばかりのポケモンを使うのか!?
懐いていなければ命令など聞かないぞ!」
その時。
「懐いていれば、指示は聞くよね?
ルナ“シャドーボール”!!!!」
背後から、エレキッドに向かって黒い球体が撃たれ、エレキッドは倒れた
「な……!? 何だ!? …て、おいお前ら!!!」
ロケット団は背後を向くと、自分以外の仲間は既に倒されていた
しかも、倒したのは……少女だった
「な…こ、小娘だと!?」
「アンタ以外、全滅だよ? どーする??」
「う……。くそっ、お前らおきろ!!
この場は退却だ!!!」
そして、おきたロケット団はそそくさと逃げ出した
残ったのは、倒れた少年、銀の少年と…ユウナだけ
「……礼を、言う」
「あー、良いよ良いよ。それより貴方……
————————————“シルバー”じゃない?」
「!? な、何故……。ちょっと来い」
「え、ちょ……あぁ、なるほどね…」
ユウナは銀の少年…もといシルバーに腕を引かれ、その場を去った
続く