二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: テガミバチ ( No.17 )
日時: 2010/05/04 13:36
名前: すもも (ID: 84ALaHox)

コメ来ませんねー・・・
まぁいいや。一人楽しいぜ一人ww\^o^/

第八話

リリーの顔は、動揺を隠せないでいた。
ギュッと真っ白い布団を握る。

「どういう・・・事?」

するとコナーは気を失ってたからね、と微笑み話を続けた。

「いやぁ〜・・リリーを乗せられるアスも、非常事態を伝えにハチノスへ戻ってたからね〜
頑張ってニッチとラグで鎧虫を対処して、リリーの所へ行くと気を失ってたからビックリした!って言ってたよ〜」

——ああそうか、気を失っていたんだ・・・——

なぜか納得をすると、ユウサリの黄昏色の空を見ながら口を開いた。
「じゃあ・・今、ラグはどこに居るのコナー?」

空を見ていたリリーは振り返り、切ないような悲しいような顔でコナーに問う。

「疲れて寝てるよ。 ケガもしていたから、
向こうの病室で休んでるさ」

ニコっと笑い、優しく言った。
『安心して』と言ってる様にも聞こえた。
頭を打っていたリリーは絆創膏を付けていた。
まだ、チクチク痛む・・・・
それが頭を打った痛さなのか、ザジを思い出した痛みなのか———・・・

アスがクエッと鳴き、コナーが部屋を出ようとした。
振り返りざまにこう言った。
「ちょっと調子が良かったら、ラグの所へ行ってみたら〜?」
ポカンとするリリーを気にせず、バタンッと扉を閉めた。

——ラグの所へ? あの人の事でいっぱいだけど・・
お礼は言った方がいいのかな・・・?——

未だラグを頼りなく年下扱いに見ていたリリーは悩んだが、ラグの所へ行く決心を付けた。

まだ・・・ザジの事を考えているけど・・——

足はまだ痛みが少なかったので、アスの肩を借り、立ち上がった。

久しぶりに歩いた感覚になり、まだふらふらする。
靴を履いて、病室を出た。

—ここだ。ラグが居るお部屋。

ごくっと唾を飲み、コンコンと扉を叩く。
アスは隣でその姿をじっと見ていた。

「はーい! 入っていいですよ」

ラグの声だ。起きたのだろうか。
ドアノブに手を掛けようとした瞬間、ガチャッと開いた。ニッチが開けたのだ。

「りりーがきたぞ」 「ヌ二ッニー」

まだ全開に開いていない扉の隙間から、
ニッチとその上にステーキが覗いていた。
キィッとアスが口ばしで扉を開け、リリーは中に入る

「うそ・・・!! リリー、大丈夫なの!?」

びっくりしたラグは、手首に包帯を巻いていた。

「いや・・大丈夫よ。—それより、ラグ。
あんたの方が大丈夫なの?」

リリーはじっと包帯を見るとラグはてへっと笑った。
「大丈夫だよ。心配しないで」

その姿が、頼もしいのかか弱いのかよく分からなかった。

「リリーのために、って思ったら力が出てきたんだよねー^^」

またてへっと笑う。ニッチがこっちを睨んだ。

ラグはまた頬が赤くなっていた。

まるで『好きだから』って言ってるみたいじゃん・・—と、思ったがその考えは無い無い!と信じた。