二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師 —消えない嘘—  オリキャラ募集中! ( No.78 )
日時: 2010/05/31 21:56
名前: ちー ◆m6M0e7LQrQ (ID: BHyaz.jF)

 絶対のびる。絶対に……。
信じること、努力する事が、錬金術。

     第21話 「レンの頼み」

「……でも、半分嘘ついたのは、正解だよね?」

 レンが、力強いで目でエドワードとアルフォンスを見た。
 エドワードもアルフォンスも返事に戸惑う。アルフォンスが、兄さん何か言ってよ、と言ったが、やはりエドワードも浮かんでくる言葉はないらしい。

 苦笑しながらレンを見つめている。マレアも軽くため息をついた。

「じゃあ……何か聞いてくれる?」

「……へいへい、何がお望みで?」

 レンは少し頬を赤らめて、俯いた。

「そ、その……。ちょっ、ちょっとの間、お母さん外に出てて……?」

「? 分かったわ」

 マレアは、静かに部屋を出た。レンはもじもじしながら、エドワードとアルフォンスを見つめる。

「お母さんね……実は、錬金術を上達させたいって言ってるんだ……。でも、少し厳しいし……。だからね、私、お母さんに錬金術を教えてあげたいんだ。それで……絶対お母さんのびるから、もう終わりに近づいたその時は、私が完璧な錬金術を使えるように、その真実の姿にしてあげたいんだ……」

「!! でもお前、その力を使ったら……!!」

 レンは苦笑しながら言った。

「……どうせ人は死んじゃうんだもん。少々寿命を縮めるぐらいだし。それでね、エドとアル、私と錬金術の特訓を一緒にしてほしいんだ。物を真実の姿に変える特訓……」

「でも!」

「お願い! ……お願い、エド、アル」

 レンの目は真剣だった。顔つきも。唇が強く結ばれている。
 エドワードとアルフォンスは顔を見合わせた。

「んじゃあ条件が3つ」

 エドワードは指を3本立てながら言った。

「1つめは、その特訓は夕方くらいから。2つめは、その特訓はマレアさんにばれないように……。3つめは……」

「3つめは……?」

 エドワードは目を閉じながら、当たり前のような顔つきで言った。

「3つめ。とりあえず無理するな」

「……了解ッ!!」

  〜つづく〜