二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師 —消えない嘘—  オリキャラ募集中! ( No.82 )
日時: 2010/06/03 18:58
名前: ちー ◆m6M0e7LQrQ (ID: MO5pRcbX)

 始まりはこの時から——。
そう、全てはここから始まって行く。

      第22話 「フォーデルへ」

「レン・アードッ!」

 病室の扉が、勢いよく開いた。その瞬間、エドワードとレンの顔色が一気に変わる。アルフォンスもきっと、焦っているのだろう。
 そこには、豪腕の錬金術師、アレックス・ルイ・アームストロングがいた。

「お久しぶりだな、レン・アード! む? エルリック兄弟も一緒なのだな!」

「ハハハ……。ど、ども……」

 エドワードとレンは苦笑しながらアームストロングに笑顔を送る。

「司令部の、マスタング大佐から、仕事命令であるぞ!」

「大佐からぁ?」

「フム。レン・アードの住まいがある、フォーデルの町で、最近、破壊事件が続いているようだ。エドワード・エルリック、そして、レン・アード。鋼の錬金術師と、真実の錬金術師に、フォーデルの町の調査仕事を任せる、と」

 エドワードはとてつもなく嫌そうな顔をしたが、レンは真剣な顔でうなずいた。すると、アームストロングの後ろから、マレアが入ってきた。

「おや、これはこれは。マレア殿、お久しぶりですな」

「お久しぶりです、アームストロング小佐」

「錬金術の調子はどうですかな?」

 マレアとアームストロングは、まるで親友のようにペラペラ話している。
 エドワード、アルフォンス、レンは、その光景を黙って見ていた。

「私の錬金術は、まだまだなんですよね。だからレンに師匠になってもらおうと思っているんです」

「それはそれは。頑張ってくださいな」

 アームストロングが去って行くと、エドワードとアルフォンス、レンの話し合いが始まった。

「エドとアル、もちろん2人は一緒だよね。じゃあ、私の家に泊めてあげるね。2人とも。お母さん、いいでしょ?」

「えぇ。私も喜んで」

「「お世話になりますっ!」」

 その数日後。レンは無事退院して、エドワードとアルフォンス、レンとマレアは、フォーデルの町へと向かって行った。
   〜つづく〜