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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鋼の錬金術師 —消えない嘘— オリキャラ募集中! ( No.95 )
- 日時: 2010/06/12 13:32
- 名前: ちー ◆m6M0e7LQrQ (ID: aHnc/Oh6)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?448026
心にある頑丈な錠ははずれなかった……。
だけど、それを開ける鍵が見つかった。……そう。光という、鍵が。
第25話 「解けた錠」
「……ありがとう。エドワード君」
「いや。……別に」
マレアに礼を言われ、頬を赤くしながらそっぽを向いたエドワードだが、その視線はずっとレンの部屋の方に向いていた。
レンは今、ゆっくりと眠っている。泣きつかれたのだろう。
「エドワード君とアルフォンス君……本当にありがとうね。あの子の心、きっと今楽よ」
「そうだといいけど……。マレアさん、ちょっとオレ達、調査しなきゃいけないから……行ってくるよ」
「気をつけて……絶対、帰ってきてね」
マレアの言葉の「絶対」が強調された。エドワードとアルフォンスは顔を見合わせると、マレアに向かってほほ笑んだ。
マレアも安心したようで、2人に微笑み返した。
『レン。これはね、錬金術って言うんだよ』
『錬金術ぅ?』
お父さんが笑顔で私に微笑んでくれる。そして机の上に置いてある複雑な模様を指さした。
『そうだよ。錬金術。この錬成陣はね、お父さんが使っている錬成陣だよ。お父さんはね、レンにこの力を使ってほしいんだ』
『レンが……パパの錬金術を……使う?』
プツリと、その夢が切れた。レンは上半身を起こした。目には再び涙があふれている。それを慌ててぬぐった。
窓から外を見ると、エドワードとアルフォンスがいた。町中心に向かって歩いて行く。調査にでも行くのだろう。
「行ってらっしゃい……エド、アル……」
〜つづく〜
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