二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 白悪鬼と黒悪鬼が降臨した【銀魂】 真撰組殺乱編&アンケup ( No.413 )
日時: 2011/09/12 18:36
名前: 柚莉(●>ω<●) ◆K5Psnlr5tM (ID: Y9gy.IyS)
参照: カキコに柚莉ふっかあああぁぁああつぅぅぅぅ!!!!

*第三十五訓 真相





「こいつらあたしたちには攻撃してこねーな。何かあんのか?」





「何かの毒に侵されてる感じもしますけど…」




「咲もそう思うか。こいつ等全員同じところに向かってるからそこに行けば、何か分かるんじゃね?」





「そこに行きますかぁ」







「ということだ。行くぞ二人とも」






「「はい/分かったネ!!」」





杏里たちも真選組の面子と合流しようとしている。


真相を確かめるために…。










「杏奈、知ってか?」





銀時は未だに苦しそうな杏奈を見てポツリと言った。






「俺はな、杏奈が笑っている姿が大好きなんだぜ?」







銀時は優しい顔をして言った。






「だから、早くそんな苦しそうな顔とおさらばして、笑ってくれよ。また、“銀時!!”って笑顔で言ってくれよ…。俺はその笑顔にいっぱい救われたんだぜ?」






頼むから、目ェ覚ましてくれよ…!!
銀時は切実に願った。








「杏奈、いい加減目ェ覚ましてくれよ…!!」










銀時のつぶやきは杏奈に届くのか…?













「あっ、あれ土方さんじゃないですか!?」




「おーい、瞳孔開き気味ー!!無事アルカー!」



神楽の掛け声に土方はすぐさま反応した。






「誰が瞳孔開き気味だ、コノ…チャイナ娘」








「何だ、無事だったんだ」








「残念ですぅ」









「てめーらさり気に最悪だな」





杏里と咲が土方達みんなを見て文句を言ってると沖田が杏里に話しかけた。









「何で来たんでさァ」









「そうアルナ。何で来たアルカ?」







「こっちが聞きたいでさァ。チャイナ娘」







沖田と神楽が睨み合っていると新八が割り込んだ。




「喧嘩なんかしてる暇無いでしょーが!!でも、土方さんたちが無事で本当よかったです…」









「…あぁ」







軽く頷く土方を横目で見ながら杏里は言った。





「で?この騒動の原因は?」









「…」









「チッ、だんまりかよ。咲」









「はい」








「隊士を見て何か分かったことあるか?」








杏里は黙った土方に対し苛立ちを感じ舌打ちをしながら咲に言った。




杏里たちは土方と合流するまでにたくさんの隊士を見た。
どの隊士も同じ無表情で目が虚ろだった。


どこか抜けてるが、知識は豊富にある咲なら杏里は何か知ってると思い咲に聞いてみたら返事は予想道理のものだった。





「そうですねぇ。この人たちは、何かの毒薬に侵されているんじゃないでしょうか…」








「…ッ」







土方達が息を呑む音が聞こえた。

特にそれを気にすることなく咲はのんびりと言った。











「毒薬名は…病厄卿。病厄卿は体に支障がない限りその人の意識を操れるめんどうな毒薬ですねぇ」








「で、ここに誰かが女中でも装って毒薬でも下っ端に盛った、的なことでしょ。どうせ」







杏里は黒い笑顔でニコリと言った。





「で、どうなのよ。大串君」








「…」








「無言は肯定ととるからね」












杏里Said





事は思ってたより厄介だ。







杏奈のことも心配だし、早くこの件終わらせたいけど…。


てか、あの糞天パヤローこの機会の応じて杏奈に手ェだしてねェだろうな…。







出してたら…抹殺する。
この世に肉一つ残してなるものか!!







「杏奈、どうしたアルカ?顔がもの凄く…怖いアルヨ…」





神楽があたしの顔を見て怯えたように言った。






「ごめんな。さて、と」







一旦言葉を区切り、咲と牡丹の方に顔を向けた。











「解決方法とかあんの?」










「あるっちゃあるんですけどねぇ」










「めんどうなんだよなー。それに危険だし」








「危険って?」




牡丹の危険という言葉に対し新八が質問した。









「病厄卿は案外入手困難でな、病厄卿と解毒剤。その2セットで一つの商品なんだよ」








「つまり、解毒剤だけでは販売していないということだろ?」









「その通りです杏里さん。さすが勘が鋭いですねぇ」








「……」






その場の誰もが黙った。



あーあ、やっぱりこうなったか。
さて、と杏里様が一肌脱いでやるか。








「本人に解毒剤貰えばいいんだろう?犯人の目星はついてるし、あたしちょっくら解毒剤貰ってくるな〜」





「えっ!?杏里さん、一人では危険です…!!あ、んりさん?」









「何?あたし急いでいるの。邪魔しないでもらえる?」









「…はい」






杏里の声音はいつもより数段低かった。

背中は誰が見てもわかるぐらい、怒りで震えていた…。










犯人は確実に“あいつ”だ。


あたしは屯所を抜け出し全力で走る。





向かう場所はただ一つ。




———晋助のいる鬼兵隊のアジト





ただ一つ…。