二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 白悪鬼と黒悪鬼が降臨した【銀魂】 真撰組殺乱編&アンケup ( No.415 )
日時: 2011/09/17 14:49
名前: 柚莉(●>ω<●) ◆K5Psnlr5tM (ID: Y9gy.IyS)
参照: カキコに柚莉ふっかあああぁぁああつぅぅぅぅ!!!!

*第三十七訓 病厄卿 






「ちっ、こいつらもう、復活しやがった!!」











「早すぎじゃないですかねェ」











「襲ってくる奴は全部斬る」











「雅焔、息の根止めちゃだめだからな」










「それぐらい、雅焔も分かってるて」








真選組の各々が言い争いながらも、また次々と敵を気絶させていく。





その様子を新八、神楽、咲、牡丹は見ていた。













「咲」







「分かってますよぅ、牡丹さん」








「どうしたんですか、二人とも怖い顔をして…」








「病厄卿は元々もの凄く強い毒薬だ」




牡丹が突然言った言葉に対し新八と神楽が“?”を頭に浮かべていると、咲が新八に質問をした。






「……新八さん、病厄卿の…別名を知っていますか?」








「いきなりどうしたアルカ、咲」







神楽が怪訝な顔をして尋ねた。











「———別名、狂血卿」










「きょう、ち、きょう?」








神楽の問いに答えたのは、牡丹だった。
新八は意味が分からない、という顔で牡丹に言われた言葉を発した。



牡丹は顔を少し歪ませながらもこう続けた。








「狂血卿。毒薬で意識を支配された者は狂ったように自分の殺そうとする相手の血を求める。だが、それも長くは続かない。期限は約半日。長く持っても1日以内には死ぬ。例え、相手の血を食らおうが相手を殺そうが、だ」









「じゃぁ、山崎さん達はこのままじゃ、死んじゃうんですか…!?」








「今、半日って言ったアルナ!!この乱戦が始まったのは、お昼頃アルからヨ!!」










「もう、夕焼けが出てるじゃないですか!!」









新八が言った通り、空は夕日色に染まりだしている。













「じゃぁ、もうすぐ死んじゃうんじゃないんですか、山崎さんたち!!山崎さんたちを死なせない方法はないんですか!!」


新八が悲痛な面持ちで叫んだ。










「ありますよぉ。だけど、“それ”を持った“人物”がここに帰ってきてないんですよぉ。意味わかりますよねぇ?」










「杏里の、解毒剤アルナ…!!」








「杏里さんなら絶対に帰ってきますよ!!ちゃんと解毒剤を持って…!!」







神楽と新八は断固と言い張った。






その時、



「あたし、凄い信頼されてんなー」









———この事件の終幕者の声が聞こえた。