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　　　ドンッ

「！！」

「だっ…誰だアレェェェ！？」

「お通ぅぅぅ！！早く逃げろォォ！！」

　　　バコン

「！！」

「いけェェ僕らもお通ちゃんを護れェ！！」

＊
「しっかり、しっかりして下さい！！
あ…気がついた。」

「無茶するねェアンタ、こんなバカな真似して…何者だい？」

「…ただのファンさ、あんたの。」

　　　　ドドン

「！！」

「おっさん。」

　　　　ヒュッ

　　　　パシッ

何を渡したかと思えば、それは小さなタンポポだった。

「そんなもんしか見つからなかった。百万本には及ばねーが後は愛情でごまかして。」

何故そんな事を言うのか、何故他人の事のまでそこまでやるんだろう…。
……？あれ…なんでこんな事思ってるんだろ私。

「よォ、涙のお別れはすんだか？」

「バカヤロー、お別れなんかじゃねェ。また必ず会いにくるさ…今度は胸張ってな。」

「…。」