二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リボーン 裏表らぶ! ( No.2 )
- 日時: 2010/05/08 16:58
- 名前: 蒼井瑞希 ◆AKXdr04juU (ID: NN.yKTYg)
第一話
「うっそ、こんな時間!?」
バタバタバタバタ!
大慌てで階段を駆け降りる。
「バイト始まっちゃう〜!」
ダッシュ!今ならボ○トにも勝てる気がする!
急ぐのよ、恵夢!今月のマネーがかかってるんだから!
「行ってきまーす!」
パパもママも仕事でいないけど、とりあえず、行ってきますのあいさつ。
私、小坂恵夢は、20歳!バイトに恋愛と忙しい大学生です!
…………ま、好きな人なんていないんだけどね!
でも、この年となると、そういうこと言いたくなっちゃうわけですよ。生まれてきて20年間、彼氏も両想いも、体験したことないんだもん。
だって、チビだし?中学生に見られるくらいだし?もう男性から見る恋愛対象に入ってないんだよね。可愛いって言われることはあっても、きれいとか、恋愛としてのほめ言葉は言われないんだもん。はあ……悲しき青春よ…。可愛そうな私…。
なーんて!実は、気にもしてないけど!あはははは!
「間に合うかな〜」
「どうだろうね〜」
「ね〜!たこ焼き食べてたら遅くなっちゃったの!」
「わ〜。さすが、バカ恵夢」
「あはは、バカってひどい…って、ええっ!?」
なに、この声!?
男の人の声だ。でも、聞いたことない。
「やっ♪」
気がつくと、私が走っているそのすぐ隣で、大きな車が走っていた!何これ!?すごい高そうな車!
そして、その窓から、男の人が顔を出していた。
はちみつ色の髪と瞳。どこかで見たことあるような……。
「だ、誰よあんたーーーーーーー!!!!!!」
「誰だろうね?」
「自分の名前くらい知ってるでしょ!!」
「言わなくてもわかると思ったんだけどなぁ…」
「はあ!?」
「ねえ、恵夢車に入れて」
男の人が車の中の人に言う。
「はい、10代目!」
中の一人が私を車につれこんだ。
「ええっちょっと!」
ってか、何で私の名前ーー!?
ちょっとストーカー的な雰囲気を感じ「それ以上言ったらどうなるかわかる?」……っ。
ホントに誰?この人!
いや、どこかで見たとは思うんだけど…。
「思い出せない?」
「……オモイダセマセン」
「ふぅ…ん」
男の人は、不満げに息をもらすと、
「なら、思い出させてあげる」
と、私の顔を見た。
そして……。
「久しぶり、メグちゃん♪♪」
にっこり!(キラキラキラ×∞)
うわああああああああ、す、すごい!
なんてまぶしい笑顔なの、輝いてるよ…!
この笑顔…知ってる…。
あ、そうだ!この人……もしかして!
「ちゅな!??」
「やっと、思い出した」
目の前の人は、また笑う。
でも、今度は…。
「こんなことしないと思いだせないなんて、恵夢ったらひどいなぁ♪(黒笑」
真っ黒な、素晴らしい笑顔で。
ああ、神さま。
こんな再会、あるんでしょうか。