二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: リボーン 裏表らぶ! ( No.8 )
日時: 2010/05/23 13:55
名前: 蒼井瑞希 ◆AKXdr04juU (ID: NN.yKTYg)

  第三話

 はーい、皆さんこんにちは♪皆のアイドル、小坂恵夢だよ!
 私、今だ—いピンチなの!
 普通の生活を送ってたのに、突如現れた昔の幼馴染、ちゅなに車に連れ込まれて、イタリア行き決定!?
 うわ〜〜ん、そんなの嫌!!いったい私、どうなるの〜〜!?
 かよわい乙女をもてあそぶなんて、許せないわ、黒ちゅな!
 お願い、みんな!強ーい武器と美味しいたこ焼きを持って、今すぐ助けに来てね!!
 
 ………………………………………………………………………………………

「恵夢。くだらない戯言は終わった?(黒笑」
 目の前で、にっこり笑うこいつ。
「ううん、もうちょっとかな?(にこ♪」
「そっか、急いでね。その少女漫画みたいなノリとアイドルとかいうの、すっごくウザいから♪(黒笑」
 う、ウザい!?
「ちゅなのあほんだらぁ!」
 失礼な奴め!
「あほんだらって…」
 ちゅなが首をかしげる。
「あっれー?あほんだらといえば…小学校の時、黒いパンツも行ったきり…って音読するところを、黒いパンツも行ったり来たりって読んだこがいたなぁ?あほんだらって、そーゆー子のことを言うんじゃないかなぁ?」
「!!!!!!」
 ど、どうしてそれをまだ覚えてるの!?
 国語の音読当てられて、何でパンツが行ったり来たりすんだよって、皆に大笑いされたんだよね、恥ずかしかった!!
「あのさ、ちゅな」
「(ちゅな、か…)何?」
「ホントにイタリア?日本にあるイタリア大使館に行くとかじゃなくて?」
「ううん?違うよ♪」
「あは、やっぱり?」
 
 …………………………………………………………

 逃げなきゃ。

「あっ、獄寺くん」
「何でしょう?」
 ちゅなが不意に、さっき私を車内に連れ込んだ男の人に声をかける。
「恵夢が逃げようとしてるから、手錠出して?」
「わかりました!」
 ほわっつ!?
「ちょ、ちょっと待ってよ!何で!?」
 頭おかしいよ!
 一回行くと入ったけど、イタリアに本気で行くなんて!
 どこか近場に行くのとは、わけが違うじゃない!
「……ねえ、恵夢」
「え?」
「俺さ、恵夢がいなくなってからずっと待ってたんだ」
「?」
 待ってた?何を?
「……約束、したじゃん」
「え?」
 約束?
 私と…ちゅなが?
「覚えてないよ」
 なんか悪い気がするけど、でも私、知らないよ。
「そっか。恵夢は覚えてないんだ」
 あっさり言うちゅな。
 あれ?
「じゃあ、理解してもらうより先に、強制連行だ♪」
「ええ!?」
 ちょっとちょっと!!
「いやー、覚えてるなら話は早いんだけど、覚えてないといろいろ話すの面倒くさいし?」
「はあ!?」
 なんかちゅなの声ちょっと怖くなってる…。
「獄寺くん、手錠しちゃって」
「は、はい。おい、手出せ」
「ヤダヤダヤーダ!!助けてーー!!」
「こら、暴れんな!」
 初めて、男の顔をしっかり見る。
 あ・れ?
 あ・れ?
 あ・れ?
『しーーーーん』
「(何か静かになったな…)よし」
「……コ」
「は?」
「タコだ…
 
 タコだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 うっわ、すごい!
 髪型もうタコそのもの!
「わ〜、タコだタコだタコタコ〜♪♪」
「なっ……てめっ」
 あはは、何かすごく幸せな気分〜♪
 楽園だ〜〜〜〜♪♪
 (ほわわ—ん的な音楽を想像してください)


『(ムッ)恵夢、獄寺くんのこと気にいったみたいだね♪(黒笑』
『!!!す、すみません、10代目ぇ!』
『何で謝るの?(にっこり)さあ、恵夢が壊れてる間にさっさと行こう?』
『え、は、はい…(あれ?怒っていらっしゃらないのか?)』
『ああ、忘れてた』
『?』
『イタリアついたら獄寺くん、ちょっと俺の書斎来てね(黒笑』
『!!!!!!!!!も、も、も、もちろんです』
『うん♪』
「にゃはは〜♪タ〜コ〜♪」


 










 ねえ、世界一バカでドジで可愛い恵夢




 

 結婚しようねなんて約束、もう無効になってるの?