二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リボーン 裏表らぶ! ( No.18 )
- 日時: 2010/09/16 15:03
- 名前: 蒼井瑞希 (ID: NN.yKTYg)
第六話
「よーし、KA・N・SE・I☆」
私は、にやーっと、顔を緩めた。
目の前のタコは眠ったまま。ふふふ…これは傑作だわ…。
実はね、まあ、タコの御髪で遊んでいたわけなんですけれども、このたび私、最高の髪形を作ることに成功したわけですよ!
名付けて、『たこの髪型』
なに、今だれかそのまんまじゃんって言った?ノンノン。タコ、じゃなくて、たこ、ね。
タコの髪の毛を八つに束ねたの。ほら、たこの足みたいに。
すごいでしょ。小さい時、ちゅなの髪で遊んだりもしてたもんなぁ…。今やったら、殺されそうだけど。
にしてもこれ………
「…ぷ…っ…くく…っ…」
おもしろすぎる!!
写真に残しておかなきゃ、と思って、鞄から携帯を取り出す。
「いっくぞー。連写!!」
パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ!!!
「どれどれ。……うわすごっ。もう一回もう一回」
と私がシャッターを切ろうとした時。
「…ん…?」
シャッター音のせいか、タコが起きだした!
「ん…」
タコは、体を起こすと、ふりむいて焦りまくりの私を不思議そうに見た。
そして、髪に手を触れて…
「何だこりゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
あちゃー、ばれた。
「……お前か」
「…まあ、そんな感じ?」
「そんな感じ?じゃねえ!てめえ、いい加減に!」
「きゃー、タコが怒った!顔真っ赤!ゆでダコみたいっ」
「ゴルァ、待ちやがれ!!」
機内にもかかわれず、追いかけっこを始めた私たち。
「逃げ足が速いやつだな…っ」
「へへーんだ、こっちまでおいで—」
「…なんて言うと思ったか?」
急にタコはにやりと笑い、天井の近くに設置されている荷物置きに手をかけ、くるんと一回転して私の前に来た!
飛ぶたことは卑怯な…!!
「よし、捕まえた」
「え〜」
「お前おとなしくしてろよ、あと、俺で遊んだりすんな!暇だったら10代目のお相手でも……ん?」
「あれ…?」
私とタコは、首をかしげた。
こんなときに飛んでくるデストロイな空気がまるでないの。
「おかしいな…」
「うん…」
その時、ぐらっと機体が揺れた。
タコとの手はもう離れてたから、私の体は傾く。
「わっ…」
重心がわからなくなって、転びそうになった私を、誰かが支えた。
「……ちゅな…?」
「大丈夫?」
ちゅなはにっこり笑って私の態勢を戻してくれた。
「機内は揺れるから気をつけてね(キラキラ×∞)」
「う、うん…」
恥ずかしくなってうつむく。
そうだよね、私ったら。飛行機の中だもん、気をつけなくちゃ。
………………………………………………………………………………………………………………………………………………。
って。
「ええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!???」
ちゅなが黒くなかったよ!??何今のにっこり!??
えええ、怖い怖い怖い!!!
「ちゅな、何かあった…?」
「ん?何もないよ?どうしたの?(キラキラ」
「………」
ええええー、やっぱりっすか?
そーっと後退していって、タコのほっぺたをつねる。
「いてっ」
「夢じゃない…!!」
「自分でやれバカ!」
そういいながらも、タコも恐ろしげに震えてるよ…。
やだ、何たくらんでるんだろう、ちゅな…。←ひどい
あ、もしかして。
さっき、好きな人のこと聞いてたし、その練習とかかな。なぁるほどぉ。
だったら、協力してあげるかな。ついでにこき使えそうだし♪
「………(プルプル…ッ)」
何かちゅな震えてる。大丈夫かなぁ?
「ちゅな大丈夫?」
「え?うん、大丈夫!(に、にっこり…」
「そっか、よかった!(にこっ」
「!…うん…(こういうときだけは可愛いんだよな…)」
よーし、じゃあ、できる限りちゅなに協力しつつ、こき使うぞ☆