二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: いけめん!(銀魂) ( No.14 )
- 日時: 2010/05/06 20:11
- 名前: ポテト (ID: MvDA3keJ)
第3話
段々と日も落ちてきた
「で、何だって?」
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜何度も言ってんでしょ。このガキがいきなり飛び出してきたの!俺悪くねーもん」
むすっと口を尖らせながら反論する天パのオッサンをチラリと盗み見る。
あり?あたしをひいたのって赤いスポーツカーじゃなかったっけ。
・・・・・いやでもこの際どーでもいいか。
とりあえず慰謝料ぶん取ってさっさと家かーえろ。
などとぶつぶつ言っていると不意に茶髪のイケメン君に声を掛けられた。
「そっちのガキんちょは?」
「何だよさっきから!あたしガキじゃねーし!!そして間違えなくこのオッサンにひかれました死ね天パ」
「・・・聞こえませーん俺ひいてませーん死ねクソガキ」
「ほーう、そりゃこのガキが悪いですねィ。旦那帰っていいですぜィ」
「おうサンキュ「ちょっと待てぇぇえええ!!!」
スタスタと帰ろうとする天パを殴り飛ばし、一気にシャウトした。
「あたし被害者!ほら見てこの痛々しい包帯の数!!」
よく見えるようにイケメン君の前に突きつける。
「あ、本当だー見てくだせェまるで土方のように見ててイライラしまさァ」
「お前どういう意味だそれ」
「そのままの意味なんじゃないの?ププッ、だっせ」
「てめぇしばくぞガキ」
暴力反対ーと言いながら大げさに逃げてるとゴスッと
見事に殴られた。
「あでっ!
ちょっと!!今ので一体何万個の脳細胞が死滅したと思ってんだクソヤロー!!」
「元々ねーだろそんなに」
「おいマヨ方」
「なんだよってか俺はそんな名前じゃねえ」
ちょいちょいっと外を指差しながらイケメン君が無表情で言った。
「旦那が逃げました」
「「おいいいいぃぃぃ!!!」」
小さくなっていく真っ赤な源チャリ。
あ、なんか涙でてきた
はぁ、とため息が聞こえる。
「・・・・今回だけ大目にみてやる。さっさと家に帰れ」
「二度と来んじゃねぇクソガキ」
「死んでもいかねーよイケメソめ、ハゲろ」
てめーがハゲなせェ、と後ろから言われた気がしたけどこの際無視だ。
やっと帰れる!
爽やかな風と共に外へ飛び出す。
そして、ふと思った。
・・・・此処、何処だっけ。