二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: いけめん!(銀魂) ( No.21 )
日時: 2010/05/07 15:07
名前: ポテト (ID: MvDA3keJ)

第4話

嫌な汗が背中に滲む


何処かな〜此処は〜るるる〜
ちょっと〜そこの奥さん〜
こっち見て〜コソコソしないでぇ〜ららら〜
らぁ〜ら〜そこのチビハゲろぉ〜

今作ったばかりの歌を熱唱しながら、何歩か進む。

「・・・・・。」

どうしようか。
このまま行くとまさかのホームレス女子中学生になってしまう。


「やっべぇなんかかっこよくね?」


ニヤニヤと笑いながら妄想を膨らましていると、

「てめーら、騒いだら殺すぞ!!」

ガラの悪そうなお兄さんが現れた。

いきなり現実に引き戻されたせいで、見事につまずき顔面を強打。

「・・・・ぎゃーっ!鼻血出てきた!うっわ、しみるぅ!!」

「おい、そこのガキ!騒ぐな!!」

「うっげ両方の穴から出てきた!マジかよ!!」

「だぁーもぉー!!うっせー!!刺すぞボケ!!」

刺・・?

ゆっくりと顔を上げるとそこには、
銀色に鈍く光る鋭利な刃物が。

「ぎぃやぁぁああ!!ヘルプミー!まだ死にたくない!」

「暴れんじゃねぇ!死にたくなけりゃ大人しくしてな!」

「分かりやした隊長!!」

ぐいっと首を掴まれ無理やり立たされた。
もちろん首筋には刃物が突きつけられている。

「あの〜、隊長・・これ、本物だったりしちゃいます?」

「あ?当たりめーだろ、ってかお前鼻血拭けよ汚ねーな」

「乙女の鼻血は綺麗なんですよ隊長」

「さっさと拭けガキ」

「イエッサー」

刃物はそのままに、両手の自由は許された。
言われた通り袖で大量の鼻血を拭き取ると、やっぱりまた手を拘束された。

「・・・隊長、ダメです。また垂れてきました」

「うっせぇそのままにしとけ」

「イエッサー」

何分経過しただろうか。
鼻血が少し収まってきたころ、やっと見覚えのある車(パトカー?)が現れた。

「新選組だぁあ!!大人しく人質を解放しろ!!」

「土方さーん、めんどくせぇので人質ごとぶっ放していいですかィ?」

チラリと見えたのは巨大なバズーカ。

「いい訳ねーだろボケ」

「チッ」

うっわこの人達見たことあんだけど
さっきまで一緒だったんだけど

「やっと来たか新選組!「隊長、隊長」何だようっせーな!!殺すぞ!」

「いやそうじゃなくて」

茶髪のイケメン君を見るように促す。

「バズーカ構えてます」

「なっ!馬鹿な!!こっちには人質が・・!!」

「ですよねー!あたし立派な人質ですよね!本当に打つわけないですよね!」

茶髪のイケメン君は、ゆっくりと、

微笑んだ。

「「いやぁぁぁああああああ!!!」」

段々と薄れていく意識の中でやけにハッキリと声が聞こえた。

「おい総悟、本当に打っちまって平気だったのか?」

「いいんじゃないですかィ?近藤さんにも許可取ったし」

「えぇ!?だって総悟がアイツは無敵だから大丈夫なんて言うから!」

「嘘でさァ」

嗚呼、こいつ、どSだ。