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第14話

第1条、隙を見せるな

第2条、相手を誘え

第3条、自分以外は敵と思え



それが、




【SI・RI・TO・RI】







魔のゲームである












「うおらァ！りんごジュース！！」

「はっ！甘いなァ！炊飯器ィ！！」

「これで終わりだ！キリンビールゥ！！」

「・・・ルビー」



・・・・何だコレ。


無駄に叫ぶオッサン2人とやたらテンション高い新選組女中を傍観する。




てか、しりとりってこんなに必殺技風に言わなきゃいけないんだっけ？

言うたびに何かしらリアクション取んなきゃいけない遊びだったっけ？











俺、間違ってるっけ？




軽く一時間は越え、最初のテンションも下がりつつあった頃。(3名除く)



新選組監察、山崎退は段々とめんどくさくなってきた。

フルチンは嫌だが、ここまでして勝ち残りたくない。











そんな思いが顔にも出ていたらしい。






第1条、【隙を見せるな】







始まる前に紗江ちゃんに耳打ちされた言葉だ。

「くらいやがれ！もんじゃ焼きィ！！」

そんな大げさな、と適当に受け流していたのが良くなかったらしい。


もんじゃ焼き、き、き・・・・。


「・・・・・。」




完全に、言葉を失った。



(・・・あれ？)


木は言われたし、キリマンジャロも言われた。
他には・・・・・、


出来るだけ思い出そうとするが、全て言われたような気がしなくも無い。



(・・・・まさか、)


チラリ、とオッサン2名を見る。


めっちゃ　にやけてた。



(嘘だろォ？！！)


組んでいた、・・・・・だと？！

やばい、前言撤回。






フ　ル　チ　ン　だ　け　は　！！！


やばいやばいやばいやばい！！
何か言わないと、
おいオッサン2人嬉しそうにすんじゃねーよムカツクな！！


「キリン」

ポソッと隣から声が聞こえた。

(それだっ！！！)



「キリンッ！！！






・・・・・・あれ？」



キリ「ン」？







「残念！ン、ついちゃったねっ！」

キャピッと笑うさっきの声の主。


「・・・紗江ちゃん？」

「レッツ、フルティン☆」










「・・・・うえええええええぇぇぇぇえええっ？！！！！」


第3条、【自分以外は敵と思え】





山崎退の絶叫が敵の領地いっぱいに響き渡った。