二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 揺-tayuta-  あ、キャラ絵完成でス ( No.107 )
日時: 2010/06/05 19:49
名前: 超電波人間Z ◆i9wQCXHO3o (ID: Qb.Gx.Ei)
参照: ニコニコ動画を見るためにぜひともE-Mailをゲットしたい今日この頃



ザァァァァァ


雨が戦場に立つ女の肩を叩いた。
女の肩は深く切り刻まれ、雨が染み込んでとても痛ましい。
女はため息をつき、戦場を後にした。

___建物の中


「……銀時……すまねぇが、アタシは戦場(ここ)を離れる。このまんまここにいても生きてけねぇよ。
倒すべき奴ももうアタシ等なんざ構いやしない」

建物の中には囲炉裏を囲んで5つ座布団が敷かれている。
その内1つに、銀時が座っている。
その肩は、だらんとうな垂れて、血に赤く染まっている。

銀時は、黙って直芭の話を聞いている。

「もう高杉も坂本もヅラのヤローもいねーんだ。あたしとオメー。2人しかいねー中で戦っても勝てるわきゃねーんだよ……」

「だったら呼び戻せばいーじゃねーか……」

「こんな血生臭いトコ、誰がもどってくるよ」

2人とも、どこか違う場所を見ている。
とても遠い場所で離している気がする。

「……もうアタシは戦場(ここ)に見切りをつけたんだ。一緒に行こう」

相手にしてくれないと分かっていながら言ってみた。
当然のことながら銀時は黙りこくった。

「ふ……お仕舞いになるとなんだか楽だな!ふはははは!
銀時、アタシは斬る。きっと人斬りになる。攘夷とかそんなん関係なく斬る。斬りたいと思ったヤツを、斬ってくれと言われたヤツを斬る。だから精精
 アタシにうらまれないよーにな」

そう言って建物をでた。


18@人の家に上がるときはインターホンを押してから

* かぶき町 町外れ アパートの一室

「フン……オメーとはもうアレっきりになると思ってたンだけどな……」

直芭は刀を水で洗い流しながら呟いた。
その言葉を聞いた銀時はムスッとして「俺も2度とオメーとは会いたくねーと思ってたンだがな」と言い放った。

「なによ。無理矢理人ン家上がりこんで」

「オイ茶はまだか?客が来たンだから常識だろーが」

「常識が通じないヤローに常識を通したって無駄よ」

「テメーも非常識だろ」「少なくともオメーよりは常識人だよ」

即答する。

「オメーよォ、とっととこっから出て行けよ」

「やだね。引越しするのはタダじゃねーんだよ。オメーンが金くれるなら話は別だが」

「ンなコトすっかよ!めんどくせー……」

と、鼻をほじる銀時。

「ゴルァ!人ン家で鼻クソほじンなァ!」

「うるせークソババァ!!」

「まだアタシ20代よ!」

「ハン!オメー俺と大して年変わらねーくせによく言うぜオバン!」

「うっせぇオッサン!」

喧嘩になって話がそれてしまった。

あの工場事件(?)の後。銀時に担がれて工場を去った蜻蛉はなんとか一命を取り留めた。
高山と松本のバカップルは本当にどこかへ消え去ってしまい、行方が全く分からない。
笹行は翌日の朝のニュースで『変死体』として知らされていた。


こうして、直芭のかぶき町生活が幕を開けたのだった……






「あ、あとよォ」

「何よ」

「いい加減、服買い換えろ」

「……ッッ」


彼は、そう吐き捨てて部屋を出て行った。