二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 揺-tayuta-  あ、銀魂でス ( No.19 )
日時: 2010/05/15 11:53
名前: 超電波人間Z ◆i9wQCXHO3o (ID: hLayjJCv)
参照: 超電波人間Z、りゃくして電波Z!「里兎錦」でも活動中!!

「お前に_____恨みはあるかい?」

そう言って直芭は銀時の前に歩み出た。
直芭は髪を結い上げ、不気味に笑う仮面を被っている。
鞘に収められた刀を担ぎ、悠然と銀時の前に立った。

窓から日差しが差し込んでいる。

「恨みはねーな。悩みはあるが」

「あっそう。別にアンタの恨みなんてサラサラ晴らす気無いンだけどね。
で?何で来たの?」

銀時は一向に直芭を睨み続けている。

「簡単だ。出て行け」

「酷いこと言うねェ、この前来たばっかなのに」

「テメーはこの町の色にゃ合わねぇよ」

「色か……アタシは何色に見えるよ?坂田ァ」

「そーさな……狐色」

「ソレ……髪の色だろッ」

7@狭い部屋での喧嘩はご遠慮ください

その声が合図となり、直芭の刀と銀時の木刀が交わった。
直芭の刀はまだ抜刀していない。する暇も無かったし、そもそもする気も無いからだ。

(こんなくだらんことで抜くなんざバカらしい)

そう思っていたからだ。

「白夜叉でも人斬りに勝つのは厳しいぞ?ま、抜く気は無いけど」

「舐められたモンだな俺も」

そう言って銀時は強引に直芭の刀を振り払った。そしてそのまま一気にカタをつけようとした。
が、そう上手く行かなかった。

ガシッ

木刀を直芭がつかんだ。

「だから言ったろ?人斬りに勝つのは厳しいって。」

「真剣だったら手ェすごいことになんぞ」

「かまわないさ。首つながってりゃ負けじゃねぇよ」

木刀はメキメキと音を立てる。
ついに木刀は直芭の手で壊されてしまった。
直芭はすばやい動きで刀を拾い上げ、銀時の前に突きつけた。
刀は___抜いていない。


「……」

銀時はどこかを見つめ、少し考えた後、

「首がつながってりゃ負けじゃねンだよな」

と、おどけたように言った。