二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 揺-tayuta- あ、銀魂でス ( No.2 )
- 日時: 2010/05/06 18:44
- 名前: 超電波人間Z ◆i9wQCXHO3o (ID: H/nmdc14)
- 参照: 超電波人間Z、りゃくして電波Z!「里兎錦」でも活動中!!
臭いものにフタをする……と言いますが、本当です。
なぜなら新八はあまりの臭さに耐え切れず
万事屋の扉(フタ)を閉めてしまったのです。もう、衝動的に。
が、この臭いものは生きている。なので。
スパァァァンッ(←ドアオープン)
「クルァァァァァッ!!なァに閉めとンじゃァ!確かにね、臭いものにフタって言うけど!お姉さん臭いけど!でもなくね!?人の顔見てわずか2秒でドアクローズ!!?無礼にもホドがありありだよ!!?」
と、臭い生き物が新八に迫る。
「ううう……臭……」
臭い生き物の息がかかる。フツーはコレ、ちょっとエロチックなんだけれども、もうグロテスク。拷問状態。
うっすら新八の目に涙が浮かんだ。
(臭い。臭すぎるッこんなフケツ人間世の中に居ていいのかッ!!?)
「ッたく……ちょっと上がるよ。」
そう言って臭い生き物は勝手に部屋へ上がりこむ。歩いた後がくっきり残っている。床に。空気に。
「う……あ……!?黄色……!」
新八はそこでやっと気づいた。先ほどまで臭さで目に留まっていなかった。
臭い生き物___訪問客の髪は、見事な狐色だった。
だが、その髪もボサボサ。
(もったいない……ボッサボサ……)
2@人は生まれながらにして『髪型』と言う名のコンプレックスを持つ。
「オイッ坂田ァ!いるかッ!?」
訪問客は男の名を呼んだ。そう、坂田銀時の名を呼んだ。
「ウオェッ臭ッ!!テメー誰だ!?納豆と生魚MIXしたよーな体臭出しやがって!こんなんファブ●ーズ1本でも振り払えんぞ!リセ●シュ加勢でも無理だぞ!」
「く、臭いアル。銀ちゃん屁でもこいたアルか?」
「ちげーよ!このボサボサの体臭だ……ん?ボサボサ?」
神楽が不満そうに目をこする。彼女の掠れる視界に、狐色のボサボサ頭が移る。
少し、驚いた。
「オイテメー、髪の毛にあ……油揚げ乗っかってンぞ。だいじょぶか」
「「「油揚げなんざどこにも乗ってねーよ!!」」」
訪問客、銀時、いつの間にか復活した新八でつっこむ。
「あ、アレ?あぁ、見間違いだったアル。卵ご飯アルな。オイテメー、頭が卵「違ーう!乗ってねーよ!!」あれ、ほんとアル。」
訪問客もいい加減腹が立ってきたようで、頭をかきむしった。
「あと坂田ァ、テメー人のことボサボサって言うンじゃないよ。テメーもボッサボッサのくせに。」
「アンだとォ!?俺ァボッサボッサなんかじゃねぇ!コレはヘアースタイルだ!」
「だったらアタシもヘアースタイルだコンチキショー!!」
と、なぜか喧嘩が始まる。
「あの、銀さん、知り合い……ですか?」
「あ、あぁ知り合いっちゅーか……まァアレだ。ボサボサ。」
「人を代名詞であらわすな!!神代直芭だッ!!」
あらあらしく名乗る訪問客。どうやら神代直芭(こうじろなおば)というらしい。
「あれ、そんな名前だったのか」
「テンメー!嫌がらせも程々にしろ!!」
「今日はなんのよーだー?つーか出すモン持ってンだろーな」
「当たり前だ。この日のためにバイトを6つぐらい掛け持ちしてた」
「バイト6つ掛け持ちィ!?す、スゴ……!!」
新八は直芭の発言に驚いた。
自分もバイトしていたので、なんとなく分かるのである。バイト掛け持ちというつらさが。
「で?なんだ?用は?」
「家。」
「はァ?」
「家……紹介してくれ」
「………あのさァボサボサ、そーゆーのはさァ素直に不動産屋さん行けよ」
「無理……不動産屋さんの紹介する家、全部新築だから高い。でもッ万事屋ならやっすい家紹介してくれンでしょ!」
「俺等はホームレス救済所かァァァァァ!!」
部屋に銀時の怒声が響き渡った。