二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 揺-tayuta-  あ、オリキャラ募集中でス ( No.82 )
日時: 2010/05/27 08:30
名前: 超電波人間Z ◆i9wQCXHO3o (ID: 9IMgnv4t)
参照: テストなんてクソ食らえ!!

「あぁもう!あのバカッ」

直芭はいらつきをあらわにしながら、お面を被った。
そして、すばやい動きで工場内の床を這った。
銀時は工場に入るなり、楊目掛けて思い切り木刀を投げつけた。木刀は楊の頭を突き、
楊はその手から反動で刀が離れた。

ものの3秒。3秒で銀時は事をやってのけた。

「銀ちゃん!」

神楽の明るい声が聞こえた。
新八もホッとした様子で、その場に座り込んだ。

14@頼られる人になれ

「よォ。待たせて悪かったな。新八、神楽」

銀時は2人を安心させるため、なるべく落ち着いた口調で言った。
が、内心、落ち着いてなどいなかった。
心の内側からフツフツと怒りがこみ上げていた。

その怒りは土管の上の男と秋津に向けられている。

「テメー等、何のつもりだ?」

「フフッその理由を知りたいなら神代直芭……理不尽女王をココに連れておいで。坂田銀時、否、白夜叉」

男はまだ余裕の笑みを浮かべている。

「言われなくたってここにいるわよ」

と、直芭がひょっこり顔を出した。
新八と神楽は直芭をみてぎょっとした。
2人の眼球が映した者は、知っている直芭の顔ではなかった。
ニタニタ笑ったお面を被り、ボサボサの髪は高くポニーテールに結い上げられ、ふさふさと揺れている。

「こ、神代さん……?神代さんですよ、ね?」

「……」

新八の声に直芭は答えなかった。

「自分から出てきてくれるなんてたいしたもんだ。ま、礼を言っておこうか?ありがとう」

そう言ってますます笑みを浮かべた。

「で?なんなんだ、テメー等ァ?」

銀時は苛々とした様子で男を睨んだ。

「そんな怖い顔をしないでよ。
君たちは今仕事中だろう?そして今回の仕事は白夜叉のほうは秋津の警護、理不尽女王のほうは秋津を殺す。
どちらも報酬に100万円用意している。
さて?問題です。
報酬を貰うにはどちらかが消えなきゃいけない。
どうする?

白夜叉を殺して理不尽女王が秋津を殺すか
理不尽女王を殺して白夜叉が秋津を守るか

さてはて、今回は諦めるか?
はたまた、秋津を殺しちゃうとか?

どっちにしろ、100万貰えンのはどちらかだ。
さて、金を取るか?
情をかけるか?

君たちの答えを聞かせて欲しい」


土管の上の男は、ニタニタ笑っている。