二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 揺-tayuta- あ、オリキャラ募集中でス ( No.88 )
- 日時: 2010/05/27 09:10
- 名前: 超電波人間Z ◆i9wQCXHO3o (ID: 9IMgnv4t)
- 参照: テストなんてクソ食らえ!!
直芭は下を向き、銀時は窓の方角へ視線を向けていた。
「で?どうするの?」
土管の上の男は、じっと2人を見た。
新八と神楽は楊と礼迩と交戦していて、手出しができない。
直芭はぐっと拳を握り締め、口を開いた。
15@自分から動くときはまず周りの状況をよく考えろ
「オイ銀時。悪ィ事ァ言わねェ。今回の仕事ァ諦めろ。」
下を向いたまま、低い声で言った。
銀時も、口を開いた。
「そーゆーオメーこそこっから出てったらどーよ?」
「…………ハッ やなこった。……仕方ねェ。
人斬りに情なんざあるか」
「…………」
窓を見ている銀時の眼球が、少し動き、直芭を移した。
(これが“侍”と“人斬り”の違いってヤツか)
そう思い、木刀に手をかけた。
直芭も刀に手をかけ、抜刀せずに鞘ごと構えた。
直芭が抜刀するときは“本当に殺す時”だけである。抜刀していないことから、殺意はない。
いつ殺意が芽生えるのかは分からないのだが。
一気に直芭は詰め寄り、振り下ろす鞘。
ソレを木刀で受け止め、払い去る銀時。
「ははァ、結局は金を取るか。見たいものが見れて嬉しいよ。
どっちが強いンだろーねェ……
攘夷時代“白夜叉”と呼ばれた男と
“理不尽女王”と謳われた女……
僕の頭は疑問が多くていけないねぇ。
でももうすぐ答えが分かるから、楽しみだなァ」
男はもう、嬉しそうに笑った。
「俺ァ置いてけぼりか?」
秋津はそう言って、顔を破った。アノあれ……映画とかで特殊メイクのマスクを取るヤツみないな。アレ。
そして黒いコートも脱ぎ捨てた。
素顔が露(あらわ)になり、その顔を見た直芭は開いた口がふさがらなかった。
垂れ目にしなやかな黒髪。淡い色の着物がよく似合っている。
(あんな男この世にいるのか……)
そう思った。が、すぐに意識は刀に移った。
(隙ができたらすぐに殺る……)
ギンギンとした視線は銀時ではなく、秋津に向けられていた。
それに気づいているのは、銀時と直芭の2人だけであった。