二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 東方 『神身伝』 ( No.19 )
日時: 2010/05/08 13:25
名前: お⑨ (ID: NzSRvas.)

第二章 続5

「俺は・・・・俺はどうすれば良いんですか。」

突然突きつけられた事実に、助けを求めるように自然と言葉が出る。

「安心なさい、貴方の存在できる世界に連れて行って差し上げますわ。」

冬馬は女性のその言葉に、思わず期待の目を向ける。

「でも、その前に。」

女性が何かを言いかけた次の瞬間、後頭部に強い衝撃と激痛が走る。

「かはっ」

そして、そのまま一瞬にして意識を持っていかれてしまった。
女性はいつの間にか作り出していた、亀裂に腕を突っ込み、その先は冬馬の後頭部を見事に捉えていた。

「普通に連れて行くのは面白くありませんからね。私も、傍観者として楽しまさせていただきますわ。ウフフフフ。」

黒く怪しい笑みを浮かべて、そのまま冬馬を担ぎ上げると、再び亀裂を作り出してその中へと消えていった。
 
第二章  完