二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 東方 『神身伝』 ( No.25 )
日時: 2010/05/10 11:38
名前: お⑨ (ID: Gx2AelYh)

第三章 続5
 
「この世に、こんなに優しい女性が居るなんて、琴美に見せて・・・・・・・。」

霊夢に感激の眼差しをむけ、発した言葉は途中で止まった。
そう、冬馬はもう元の世界には戻れない・・・・・喜んでいた人並み外れた力は、元居た世界ではイレギュラー以外の何物でもない。
解ってはいても、再確認すると何かこみ上げてくる物があった

「・・・・・・色々と思うところもあるだろうけど、今は今を受け入れたほうが良いんじゃない?」

霊夢は、冬馬の考えている事が分かっていたのか、曖昧では有るが、的確とも思える助言を冬馬に与える。

「・・・・・・うん。」

霊夢の言葉に返事をすると、顔を上げて、オレンジ色に変わり行く太陽に視線を向ける。
そして、何かを決意するかのように、自分の両頬をパンパンとたたいて、霊夢に向き直し頭を下げる。

「お世話になります。」

「うん、宜しくね。」

こうして、冬馬の幻想郷生活が幕を開けた。
 
第三章  完