二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: デュラ!!†:.:*黒猫インサニティ*:.:† 黒猫0匹UP ( No.13 )
- 日時: 2010/05/16 19:15
- 名前: ちぃ ◆iZEte2cAQM (ID: kpG4msIT)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
黒猫2匹 [くろかみなり]
-----来良学園-----
池袋にある来良学園
ここではありふれた日常が今日も繰り広げられていた
「おーい!帝人と杏里ー!」
「あ!正臣、おはよう!」
「おはよう、紀田君」
後ろから声をかけた少年は「紀田正臣」
ナンパ癖がついてる極度の女好きだ
「ごめんごめん!もう居なかったから先にいちゃったのかと思って・・」
気弱そうな童顔少年、「竜ヶ峰帝人」は申し訳なさそうに眉を下げる
「ごめんさない・・」
「良いって!!杏里は可愛いから!!」
「いや、僕可愛くないから許してくれないのか・・」
気弱そうな地味な眼鏡少女「園原杏里」はというと2人のいつもの調子の会話を笑って見ている
「うーむ・・よし!じゃあナンパについてきてくれたら許そう!!」
「じゃあいいや許してもらえなくても」
「ちょ、え!?帝人くん!?」
物騒な事を言い始める帝人に若干ショックを受けるが正臣もそれが冗談ということは分かっている
「じゃあ、紀田君またあとで・・」
「お昼ね!」
「おう!!」
そう言ってそれぞれの教室に入る。
それがいつもの光景
教室に入ると皆同じ話題で盛り上がっていた
「黒猫」の話で______
話によると黒猫とは性別も分からない、年齢も分からない、そもそも人間なのかも分からない
主に深夜の池袋に出没する紅い瞳の化け物だという。
最初はただの切り裂き魔だといわれていたのだが、どうやら「普通の人間」ではないらしい、
その理由は2つある
まず一つ目はその切り口からしてバッサリイっている。どれほどの大きい凶器をつかってどれほどの破壊的な力で振り下ろしたのか想像もつかない
そして2つ目はまだ捕まっていないということにあった。
そもそもこの話は最早都市伝説になるほどに有名になってしまった。もう捕まらなければ逆におかしいのだが追いつめてもあと一歩という所でいつも屍だけが転がっているという所で毎回逃している
これを見て人間と思う方が可笑しいだろう
そして今日も帝人のクラスでは(学校でもだが)黒猫の話で盛り上がっていた
帝人も聞いたことはあった。チャットでも臨也が言っていたし、
「おい!また斬られたって!!!」
「お〜!!怖ぇえ〜!!」
クラスの男子が話しているのが聞こえた
「そう言えば、黒猫に夜逢ったら死ぬんだってよ!!どっかの国ではそう言われてるとか言ってたぜ?」
「うわ!黒猫そのものじゃん!!」
逢ったら死ぬ・・
そして帝人は気がついた
クラスの一番窓側の後ろにひとり席があったことに
(あれ・・あったっけ・・そう言えば来たことないんじゃ・・会ったことないし・・)
「ね、ねぇ園原さん・・」
「?」
「あの席って・・」
「・・一番後ろの席のことですか?私も知らないんだけど・・一度も来てないみたいだよ」
「へぇ〜・・」
(どんな人なんだろう・・)
机に近づいて名前を確認する
「くろ・・かみなり・・?」
その机には「黒雷」と書かれた名前シールが貼ってあった
「くろ・・かみなりって・・変な名前だなぁ・・」
そんなこと言っていた帝人も放課後にはもうその机の事も「黒雷」の事も忘れてしまっていたのだった